田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

海援隊トーク&ライブ

2010-05-24 14:11:51 | ステージ & エンターテイメント
 歌はもちろんのこと、トークが絶妙である。会場を笑いの渦に巻き込みながらの楽しい2時間半だった。武田鉄矢は「歌手」であると同時に巧みな「話手」だった。 

              

 22日(土)小樽市まで遠征し、小樽市民会館で開催された「海援隊トーク&ライブ2010」を楽しみました。 
 ステージは見事なまでに簡素で、音源は二本のアコースティックギターだけ、つまりステージ上は武田鉄矢と中牟田俊男(ギター)、千葉和臣(ギター)の三人だけというフォークソングの原点を見るようなステージでした。

        
        ※ 開演前のステージを撮りました。ご覧のように3台のモ
         ニターと3本のマイク、それに2本のギターだけの簡素な
         ステージでした。後ろの台には飲み物が置いてあります。

 ステージは最初の曲(この曲名が分からなかった。私は勝手に「時代おくれ」などと勝手に命名したが…)が終わったとたん、武田節が炸裂し始めました。
 それはもう、曲の合間に話が入るというよりは、話の合間に歌が歌われるという感じです。後から数えてみると2時間半のライブの中で歌った曲はわずか10曲でした。それだけトークに多くの時間を費やしたことになります。
 しかし、そのトークが面白い!会場は彼が話すたびに笑いの渦に包まれました。
 話は、売れなかった頃のコンサート会場の様子、小学校や中学校の同級生のこと、そして定番(?)の母親のこと、などなど…。

 彼が多くを語った中で、一つだけ紹介すると「人間の心の回路は辛かったことの方がいつまでも忘れずに繋がっている」という言葉を披露しながら彼らがまだメジャーでなかった頃のことを面白おかしく話してくれました。

 今回もまた、暗い中で彼らが歌った曲を書き留めました。
 (仮名)とした部分は、曲名の紹介がなく、私も知らなかった曲です。
 (1) 時代おくれ(仮名)
 (2) 贈る言葉
 (3) マイパートナー
 (4) 母に奉げるバラード
 (5) 早春譜
 (6) 龍馬メッセージ
 (7) 思えば遠くへ来たもんだ
 (8) 母に奉げるラストバラード
 (9) 土になりたい(仮名)
 (10) 巡礼歌

        

 武田鉄矢の話はただ面白いだけではなく、彼の歌にも共通するのですが、彼の人間観のようなものが見え隠れしていて、それがまた聴いているものの共感を呼ぶのだと思います。
 武田鉄矢という才能とともに、心豊かなひとときを感ずることができました。