田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ポジティブライフとヘルスチェック

2010-05-29 20:17:37 | 講演・講義・フォーラム等
 有名人病と言われてしまえば確かにそうかもしれない。しかし、どんな形であれ世に知られた人には凡人にはない何か光るものがあるはずとの思いからいろいろな有名人の話を積極的に伺うことにしている。今回もまたスポーツジャーナリストの増田明美氏の話を聴くために足を運んだ。 

 北海道と北海道新聞社が主催する「がん検診受診率向上シンポジウム」なるものが5月22日(土)道新ホールで開催され参加してきました。
 講師は前述の増田明美氏と前国立がんセンター中央病院長の土屋了介氏のお二人でした。

              

 増田氏は「ポジティブライフとヘルスチェック」~明るく前向きな人生のために~と題して、自らの半生を紹介しながら健康的な生活の大切さを説く内容でした。
 彼女の素晴らしさは、マラソン競技者として第一線を退いてからの生き方にあるように思えました。
 彼女はマラソンランナーとしての限界を知った時、アメリカ・オレゴン大学で2年間学んでいる。その大学であるコーチとの出会いの中で「前向きに生きる」「物事をポジティブに考える」ことを学んだようです。
 そして彼女は勉強家でもあるようです。それは彼女のマラソン解説を聞いていても感ずることだが、出場選手のことを微に入り細に入り調べ尽くしていることでも分かります。講演では三浦綾子さんの著書をすらすらと5~6冊挙げ、三浦文学からも学んでいることを打ち明けました。
 彼女は今、さまざまなことに対して面白がり、愚痴を言わないことが心身ともに健康な生活につながると信じ生きていると締めました。

 土屋氏の話は専門医の立場からのお話でした。
 土屋氏の話で印象的なことは、「健康とは、自分の体を意識しない状態」ことを言い、「病気とは、症状が出て診療所や病院で診てもらわねばならない状態」を言う、というような話から始まりました。
 そして「がんは症状が出たら治ることは不可能である」から、「症状が出る前に健診を受けることが必要である」と指摘しました。
 がんにならないための予防策は、今のところ禁煙と子宮頸がんのワクチンを受けるぐらいしかない。
 メタボリックは予防できるが、がんは健診を受けることが何より大切と締めくくりました。

 有名人の話をどう聴くのか、そこがポイントなのだと思います。彼らの発する光る言葉を受け止め、自らの考え方や生き方に反映することができれば、と思っています。それができていないもどかしさを感じつつ、これからもいろいろな人の言葉に耳を傾けたいと思っています