まるでそれは襲雨とも呼ぶべき突然の雨だった。とてもソフトボールをやれるような状況ではなかった。選手がグランドから一斉に引き上げると間もなく、グランドはたちまち水で光り出し、そして池のように水が貯まり出した…。
北京五輪で見事な金メダルに輝いた日本女子のソフトボール…。
その女子ソフトの国内最高レベルにある1部リーグの4チームが札幌に集結した。
トヨタ自動車、ルネサスエレクトロニクス高崎、大鵬薬品、静甲の4チームである。
9月3日(土)、4日(日)の両日、円山球場を会場に4チームがたすき掛けで2日間で4試合を行うという。
私はスケジュールの空いていた3日(土)に友人を誘って観戦することにし前売りチケットを入手していた。
ところが台風12号の接近である。前日夜遅くまでの雨に無理だろうと思っていたのだが、朝起きてみると晴れているではないか。球場に確認した後、円山球場に赴いた。
球場に入ると、円山球場のフィールドにフェンスが取り巻かれていてソフトボール仕様となっていた。ホームランフェンスまでは67mという。
空は晴れていたものの強風が吹き、球場のスタンドに取り付けられていた第一試合の両チーム選手の名前が入った幟旗はバタバタとはためいていた。
※ 試合前に整列した大鵬薬品の選手たちです。空はきれいに晴れ
上がっていました。
強風の中、第一試合 ルネサスエレクトロニクス高崎 対 大鵬薬品の試合が始まった。
高崎の先発は北京五輪優勝投手の上野由岐子ではなく、オーストラリア代表投手のメラニー・ローチという投手だった。上野は右翼・7番で先発出場していた。
試合は高崎が終始押し気味に試合を進めるものの決定打が出ず無得点を積み重ねた。一方の大鵬薬品はメラニー投手の変化球に手こずり3回まではパーフェクトに抑えられていた。ところが4回に幸運が続いて1点を先制すると、5回には一挙にメラニー投手に襲いかかり3点も得点した。これは「勝負あり!」と思われたのだが…。
※ 北海道当別高校出身の高崎の三塁手山本優選手の力強いバッティングです。
6回の高崎の攻撃に移り、にわかに慌しくなった。雨もポツポツと降り始めた。大鵬薬品の拙い守備、投手の不出来から無死満塁となり、四球の押し出しで1点。さらに犠牲フライで1点。ここで状況は一死2・3塁一打同点の場面である。
ところがこの状況になってもの凄い雨が降ってきたのだ。とてもソフトボールをやれるような状況ではなかった。
試合は中断となった。
※ 写真のように一気にグランドは水浸しとなった。
試合状況が状況である。簡単には中止とは決められない。天候の回復を待つことになった。(試合としては5回を終えているので成立しているので、このまま中止となると大鵬薬品の勝利となる)
小1時間ほど待った頃、雨が小止みとなりグランド整備が始まった。水がたくさん貯まったところはポンプで排水している。その他、初めて見るような排水用具やスポンジなど持てる用具総動員で整備が進められた。
※ 懸命に排水作業をする整備員たちです。
ようやくなんとかなるかな?と思われたところに、また雨が降ってきた。
万事休すである。高崎の宇津木麗華監督が潔く大鵬薬品の監督に握手を求め、コールドゲームが成立した。5回終了4対0で大鵬薬品の勝利となった。
※ 勝利が決まり喜ぶ大鵬薬品の選手たちです。
大鵬薬品に点が入った時点で上野投手が投球準備をしていたので、あるいは試合状況によっては登板もあり得たと思われたのだが、雨は全てを流し去った…。残念!
残念なことがもう一つある。
それは新聞がこの女子ソフトボールのことをまったく取り上げていなかったことだ。
いやしくも国内最高のリーグ戦である。しかも、次回五輪からその種目が消えたとはいえ北京五輪で金メダルを獲得した競技である。北海道新聞が全くこのことを取り上げなかったことに憤りさえ感じてしまう。
この後、あれだけ高いレベルのソフトボールの試合を観戦できるのはいつのことだろうか…。
北京五輪で見事な金メダルに輝いた日本女子のソフトボール…。
その女子ソフトの国内最高レベルにある1部リーグの4チームが札幌に集結した。
トヨタ自動車、ルネサスエレクトロニクス高崎、大鵬薬品、静甲の4チームである。
9月3日(土)、4日(日)の両日、円山球場を会場に4チームがたすき掛けで2日間で4試合を行うという。
私はスケジュールの空いていた3日(土)に友人を誘って観戦することにし前売りチケットを入手していた。
ところが台風12号の接近である。前日夜遅くまでの雨に無理だろうと思っていたのだが、朝起きてみると晴れているではないか。球場に確認した後、円山球場に赴いた。
球場に入ると、円山球場のフィールドにフェンスが取り巻かれていてソフトボール仕様となっていた。ホームランフェンスまでは67mという。
空は晴れていたものの強風が吹き、球場のスタンドに取り付けられていた第一試合の両チーム選手の名前が入った幟旗はバタバタとはためいていた。
※ 試合前に整列した大鵬薬品の選手たちです。空はきれいに晴れ
上がっていました。
強風の中、第一試合 ルネサスエレクトロニクス高崎 対 大鵬薬品の試合が始まった。
高崎の先発は北京五輪優勝投手の上野由岐子ではなく、オーストラリア代表投手のメラニー・ローチという投手だった。上野は右翼・7番で先発出場していた。
試合は高崎が終始押し気味に試合を進めるものの決定打が出ず無得点を積み重ねた。一方の大鵬薬品はメラニー投手の変化球に手こずり3回まではパーフェクトに抑えられていた。ところが4回に幸運が続いて1点を先制すると、5回には一挙にメラニー投手に襲いかかり3点も得点した。これは「勝負あり!」と思われたのだが…。
※ 北海道当別高校出身の高崎の三塁手山本優選手の力強いバッティングです。
6回の高崎の攻撃に移り、にわかに慌しくなった。雨もポツポツと降り始めた。大鵬薬品の拙い守備、投手の不出来から無死満塁となり、四球の押し出しで1点。さらに犠牲フライで1点。ここで状況は一死2・3塁一打同点の場面である。
ところがこの状況になってもの凄い雨が降ってきたのだ。とてもソフトボールをやれるような状況ではなかった。
試合は中断となった。
※ 写真のように一気にグランドは水浸しとなった。
試合状況が状況である。簡単には中止とは決められない。天候の回復を待つことになった。(試合としては5回を終えているので成立しているので、このまま中止となると大鵬薬品の勝利となる)
小1時間ほど待った頃、雨が小止みとなりグランド整備が始まった。水がたくさん貯まったところはポンプで排水している。その他、初めて見るような排水用具やスポンジなど持てる用具総動員で整備が進められた。
※ 懸命に排水作業をする整備員たちです。
ようやくなんとかなるかな?と思われたところに、また雨が降ってきた。
万事休すである。高崎の宇津木麗華監督が潔く大鵬薬品の監督に握手を求め、コールドゲームが成立した。5回終了4対0で大鵬薬品の勝利となった。
※ 勝利が決まり喜ぶ大鵬薬品の選手たちです。
大鵬薬品に点が入った時点で上野投手が投球準備をしていたので、あるいは試合状況によっては登板もあり得たと思われたのだが、雨は全てを流し去った…。残念!
残念なことがもう一つある。
それは新聞がこの女子ソフトボールのことをまったく取り上げていなかったことだ。
いやしくも国内最高のリーグ戦である。しかも、次回五輪からその種目が消えたとはいえ北京五輪で金メダルを獲得した競技である。北海道新聞が全くこのことを取り上げなかったことに憤りさえ感じてしまう。
この後、あれだけ高いレベルのソフトボールの試合を観戦できるのはいつのことだろうか…。