6泊7日という短い日程でアメリカの観光ポイントを駆け抜けてきた。それはまさに広大なアメリカの一端を垣間見たに過ぎない。それでも私なりの感慨は残った。今回の旅を記憶に留めるために旅の記録と共に、垣間見たアメリカを綴ってみたい。
砂漠に咲いたあだ花?ラスベガス
煌びやかに装いを凝らしたホテルが林立するラスベガスは砂上に建てられた楼閣のようにも見えた…。
※ 私たちが宿泊したホテルの派手な看板である。「サーカス サーカス ホテル&カジノ」と読める。
ラスベガスはグランドキャニオン観光への中継地点として多くのツアーが宿泊地としている。私たちのツアーもまたラスベガスで一泊してグランドキャニオンに向かった。だから私たちの場合、夕方にラスベガス入りして翌朝には出発するということで単なる中継地点だった。それでもほんの少しだけラスベガスを垣間見ることができた。
※ どこのホテルでもこうしたスロットルマシーンをはじめ各種のカジノの装置が所狭しと並べられていた。
ラスベガス市内に入って気付いたことがあった。
それは道路の路肩部のところに芝生とか雑草といった緑が見当たらないことだった。全てが岩を砕いた礫状のもので茶色く彩られていた。なぜそうなのか、ということは後になって判明することになる。
私たちが宿泊したホテルは「サーカス サーカス ホテル&カジノ」といってホテルが林立する中心街の北端近くにあった。ホテル名で気付くようにホテルのアトラクションとしてサーカスが常時宿泊客に提供されていた。もちろん大きなカジノ場も併設されていた。
※ 350mタワーから眺めるラスベガスの夜景です。
ラスベガスを垣間見ることができたのは食事付きのオプショナルツアーに参加したことによってである。食事の後に夜のラスベガスで行われている二つのアトラクションと地上350mのタワーからラスベガスの夜景を眺めることができた。
二つのアトラクションとは、ベラージオホテルが提供する噴水ショーとダウンタウンのストリートで繰り広げられる光と音のスペクタクルショーだった。
二つのアトラクションはいかにもラスベガスといった派手なショーだった。噴水ショーはホテルが造った人造湖で行われるものだったし、スペクタクルショーはストリートの天井部分にど派手な映像を映し出すというものだった。
※ ホテルの人造湖で繰り広げられた噴水ショーです。
他にも各ホテルがさまざまなアトラクションを無料や有料で提供しているという。また高質のナイトショーも各ホテルで繰り広げられているという。
現地ガイドが言う。「ラスベガスの産業は観光のみです」と…。カジノを中心として、人間の欲望を刺激するさまざまな装置を施した 施設やソフトを満載しているところがラスベガスである。
それはまさに砂漠に咲いたあだ花のように私には見えた…。
※ 350mタワーの全景です。横のホテルが数十回建てですが小さく見えます。
ところで最初の疑問である。
ラスベガス在住の現地ガイドがラスベガス事情を語ってくれた。
ラスベガスで庭に花や緑を育てるには、地下にビニールホースを通し、その上にシート敷き詰め(ガイドは網と言ったが、ビニールシートのことを言っていると思う)、シートの上に土を敷き詰めるのだそうだ。そして夜間にビニールホースを通して植物に灌水するということである。つまりラスベガスでは自然には植物は育たず、人工的に水を与え続けなければならないということである。
道路の路肩に植物が見当たらないわけである。そのことはラスベガス郊外に出たときはっきりと思い知らされた。