田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道立図書館 講座

2012-06-23 21:51:01 | 講演・講義・フォーラム等
 私にとって北海道立図書館を訪れるのは初めての体験だった。その道立図書館で「暮らしに役立つ図書館活用術」という講座名を見て、私が知らなかった未知の活用術があるのでは、と思い参加した。しかし…。 

 今年度に入って少し意図的に「道民カレッジ」の単位の取得を意識している。このことについてはいずれまた触れようと思うが、その道民カレッジの講座の一つとして北海道立図書館講座があり参加することにした。

          
          ※ 北海道立図書館の前景である。どこか古めかしいたたずまいである。

 6月20日午後、江別市にある北海道立図書館に出向いた。
 広々とした緑の環境の中にある道立図書館であるが、1967年に江別市に移転建築されたということで、施設としてはかなり古い建物であった。

          
          ※ 開架式書棚がこうして並んでいます。

 利用者も私が行ったときにはけっして多いとは云えず、札幌市中央図書館などと比べると閑散とした感じは否めなかった。もっとも道立図書館はその設立当初は「図書館の中の図書館」という位置付けで、一般への図書貸し出しが主要な任務ではないという事情があるのかもしれない。(図書館の中の図書館とは、道内にある市町村立の図書館に図書資料を貸し出すために設立されたのが北海道立図書館だということです)

          
          ※ 図書館職員が詰めているカウンターであるが、市民の閲覧場所はあまり広くないようだ。

 講座の方だが、受講生は10人に満たなく寂しいものだったが、その内容も道立図書館の利用の仕方という私が期待していたものとは違った内容だった。
 私自身、江別市までわざわざ出向いて図書を借りるというケースは想像し難いことだ。
 ただ、今回の講座で北海道立図書館が「雑誌や新聞についての収集・保存」では他の公共図書館とは比較にならないくらい充実しているらしいということが分かったことは一つの収穫だった。

          
          ※ 資料が豊富に揃っているのが道立図書館の一つの特徴である。写真のように「かちかち山」という童話だけで年代によって5冊も違うものが発行され、それが所蔵されている。

 また、講座の中で道立図書館が行っている(他の公共図書館でも行っていると思うが)「レファレンス・サービス」は利用価値があるのではと思われた。
 というのも、レファレンス・サービスは電話でも対応していただけるとのことなので、江別市まで出かけなくても利用することができるからだ。
 しかしこのレファレンス・サービスも今やウェブ上でほとんどが解決できてしまう時代にあって、どれほどの利用があるのだろうかと思われた。

 今、北海道立図書館の存在価値は所蔵する各種図書の保存装置としての価値が大きいのではないだろうかと思われたのだが…。

              
          ※ 下のものと同じ図柄であるが、こちらは昭和13年発行のものです。下のものとの違いが分かりますか?


              
          ※ こちらは昭和26年発行のものです。面白いのは昭和13年発行のものの方が紙質が良かったことです。また、昭和13年発行の方は表記がすべてカタカナでした。