田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

初めてのオペラ鑑賞 イル・カンピエッロ

2012-06-18 21:25:07 | ステージ & エンターテイメント
 初めて本格的なオペラを鑑賞する機会に恵まれた。イタリア語の原語上演だったが字幕が付けられており凡そのストーリーは理解できたが、本当にオペラの良さを理解できたかというとかなり怪しい。それでも楽しむことはできた。

 
 知人から「オペラを観賞しないか」とチケットをプレゼントされた。その知人の娘さんである亀谷泰子さんがプリマドンナを演ずるという。これは是が非でも見なくてはと思い、15日夜、ちえりあホールに急いだ。

               
          ※ ステージはもちろん写真がNGだからプログラムを載せることにした。

 ホールに入ってみると、オーケストラボックスが設けられていて「これは本格的なオペラだ」と悟った。プログラムに目を通すと、キャスト・スタッフ・管弦楽など総勢60名を超す陣容の本格的オペラだった。

 イル・カンピエッロ…、イタリア語で「小さな広場」という意味だそうだ。そのイル・カンピエッロで繰り広げられるヴェネチア庶民のドタバタを描いたものである。
 キャストは北海道の人たちが主であるが、客演や助演で中央からの人たちも混じった陣容だった。
 
 オペラ「イル・カンピエッロ」は三幕一場で舞台の転換はなかったが二階建ての建物が広場を囲む形でストーリーは進行した。ドタバタと記したが、数組の男女の恋物語といった方が分かり易い。プリマドンナ役の亀谷さん(ガスパリーナ)もその中の一人で、劇中の騎士・アストロフィと結ばれ、他のカップルも無事結ばれ大団円となり幕が下りた。

 亀谷さんは大学・大学院で声楽を学び、さらにはイタリア留学も経験されたという本格派で、これまでも数多くのオペラを演じているという。彼女は小学校の教師をしながら研鑽を積み重ねていると聞いた。
 張りのあるソプラノ、そして華やかな容姿はプリマドンナ役がはまり役だと思った。

               
               ※ 亀谷泰子さんの写真もプログラムのものを転写した。

 しかし「オペラ」となると、どうしても原語での上演となるのだろうか?
 研鑽を積んだ出演者たちにとってはその方がしっくりくるのだろうが、私のような素養のない人間にとってはどうしても違和感が拭えない。ステージ上方に歌詞が字幕で紹介されたとしても…。
 今回初めてオペラを観賞してみて、違和感を少しでも払拭するためには事前に演目について十分に知悉しておくことが大切なことだと悟らされた。