田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

八重山諸島を往く 15

2015-02-16 18:48:57 | 道外の旅

 私の旅と普通の観光との違いは、人との出会いにあるのかもしれない。今回の旅ではあまり意識しなかったのだが、今日黒島で二人の方から話を伺い、あらためてその思いを強くした。 

          
          ※ なんだか北海道の光景を見ているような気がする黒島の風景です。

 黒島はこれまで訪れた島の中では最も観光ポイントが少ない島かもしれない。
 そうしたこともあって、私は時間的にも、精神的にもどこかに余裕を感じながら島を巡った。だからこそ、積極的に島の人と話してみたいと思った。

 最初の人は「黒島ビジターセンター」にいた管理人のような老人だった。後で知ったことだが「てっちゃんオジー」と呼ばれ、島の人気者の方のようだった。
 いろいろと話をする中で、私が「この島では牧場ばかり目立つが、サトウキビは栽培していないのか?」と問うた。すると「この島ではサトウキビは一切栽培していない」と言うことだった。
 「何故か?」と問うと、「黒島では井戸を掘っても塩分が含まれた水しか出ず、真水が取れなかったため、製糖の工程で大量に必要とする水が得られないので酪農を選択せざるを得なかった」ということだった。
 人間はどうしたか、というと昭和50年までは雨水を貯めて使っていたが、昭和50年になって隣の西表島から水が送られ、現在は各戸に水道が取り付けられているそうだ。

 てっちゃんオジーには、私が№10で考えた島の中央(高いところ)に集落が集まっていることについての見解を尋ねた。、その点についててっちゃんオジーは私の見解に素直に賛意は示してくれなかったが、おもしろい事実を話してくれた。そのことについては、いずれ改めて報告したい。

 次に、島の道路を自転車で走っている時、一人の方が牧場に放牧している牛を眺めているところに出会った。私は自転車を下りて話しかけた。「飼育している牛の様子を観察しているのですか」と…。
 それから話が弾んだ。20分以上も話をしたのではないだろうか?放牧畜産と管理畜産、後継者問題、TPP、などなど…。

 その中で興味深い話を一つ。
 黒島の畜産はその飼育方法が、放牧で牛を飼育している方と、畜舎で牛を完全管理して飼育している方に分かれるそうだ。
 お話を聞いた方は放牧畜産を取り入れているとのことだった。理由は畜舎を建設するなどコストがかかるから、ということだった。

          
          ※ これはお話を聞いた方の牛ではありません。こうして放牧している牛はむしろ少数派のようでした。

 管理畜産の方が効率良く高収入を得ることができるそうだが、牛の健康面などいろいろと問題もあり、24時間牛の状況を管理する必要があるということだ。
 一方、放牧畜産は牧場に牛を放したままで飼育する。そのため牛は牧場内を自由に動き回っているので健康状態はとても良いらしい。子牛の出産も自然分娩で、農家は牛の出産にも立ち会わないという。

 話を聞いていて、黒島の畜産は牛を出産させ、子牛の状態で出荷するという畜産を主としているということだった。。
 そういえば、以前与那国島でも聞いたことがある。与那国で生まれた牛も松阪で育てられたら「松阪牛」としてブランド化されると聞いたことがある。黒島の牛もそうした経緯を辿って、いろいろなブランド牛になっているのかもしれない。

          
          ※ 写真が暗くはっきりしませんが、狭い中に繋がれた多久さんの牛が飼育されていました。

 「石垣牛」もかなり有名である。
 この旅の最後の18日の夕食は、懐の残り具合で「石垣牛」のどこかに部位のステーキを食することができたたらなぁ、と思っているところである。

 さて、明日はいよいよこの旅のハイライト、西表島でのジャングルクルーズ、カヌー体験である。天気も大丈夫のようだ。盛りだくさんの内容なので、中途半端なものになる恐れがないでもないが、楽しむことができたらと思っている。


八重山諸島を征く 14

2015-02-16 14:30:08 | 道外の旅

 黒島をほぼ一周してきました。
 非常に平坦な地形の島なので、昨日のようなアシスト付きでなくとも楽々のサイクリングでした。
 No.12の投稿の後、道路上で出会った黒島牛を飼育する牧場主と出会い、20分以上お話させてもらい、黒島の実状をあれこれお聞きすることができました。

 それでも、時間はたっぷりで今全てを終えても、フェリー待ちが1時間以上もあるため、こうしてブログを作成しています。
 天気はその後雨も上がって、昨日ほど暑くはなくなく快適でした。
 黒島は観光客の姿もほとんど目にすることもなく、静かにひっそりした感じの島でした。


八重山諸島を征く 13

2015-02-16 11:26:52 | 道外の旅

 黒島に来ています。
 石垣では雨が降っていたのですが、フェリーに乗船している間に雨が止んだこともあり、レンタサイクルで島内を回ることにしました。ところが、時々雨が降ってきて、雨宿りをしながら島内巡りをしています。これもまた楽しです。
 黒島は、他の島と違いサトウキビ畑をまったく見ることができません。牧場ばかりです。
 土地の人に聞いたところ、ちゃんと訳がありました。何故でしょう?考えてみてください。答はホテルに帰ってからパソコン投稿の際に明かすことにします。

 黒島はこれまで見たかぎりでは、最も素朴な島のような印象を受けます。観光地ずれしていない感じが好ましいですね。もちろん不便さも感じますが…。


八重山諸島を往く 12

2015-02-16 08:02:26 | 道外の旅

 おはようございます。
 16日の朝が明けました。私の今回の旅もちょうど折り返し点を迎えました。
 今日は朝からしとしとと雨が降っています。
 雨は想定外でしたが、自然現象ですから仕方がありません。想定外とはいっても、もちろん傘は持参しています。

          
          ※ こちらは一昨日に食した「八重山そば」です。

 さて、本日の予定は「黒島」です。
 当初はレンタサイクルで、と考えていましたが、雨模様ということで島内は徒歩での移動となりそうです。

 ところで、今回の私の旅では島々を訪れるので、かなりフェリーを利用することになりますが、便利なチケットがあるのです。
 それは4日間フリーパスというチケットです。4日間乗り放題で5,000円というチケットです。乗り方によってはかなり割安になります。私の場合は、昨日予定外の竹富島を訪れたこともあり、単品チケットと比較するとおおよそ半額程度になりそうです。

 沖縄に来ると、麺好きの私は昼食は沖縄そばを食することが多くなります。
 一昨日は「八重山そば」、昨日は「ソーキそば」、さて今日は何そばになるのでしょうか? 

          
          ※ こちらは昨日食した「ソーキそば」です。

 それではこれから「黒島」へ行ってこようと思います。