旅の楽しみの一つにその土地の特色ある食を楽しむことがある。あまり食にこだわりのない私であるが、それでも今回の旅でいろいろと八重山の食を楽しんだ。
※ 石垣牛を供する店として、私が訪れた「石垣牛 MARU」のエントランスです。
石垣市の食を代表するものといえば「石垣牛」であろう。
パンフレットでも石垣牛を提供する店が満載されているし、石垣市内を歩けば石垣牛の看板が目白押しといった状態である。
しかし、ブランド牛だけあって、価格の方もそれなりである。
私は予算との絡みもあり、石垣市での最後の夜になった18日の夜に、「こだわりの石垣牛、黒毛和牛を堪能できるお店! 石垣牛MARU」という店を訪れた。
※ 「石垣牛 MARU」の店内です。中級店といった趣きだろうか?
肉はあまり好みではないので、札幌でも牛肉を提供する店に入ることなど皆無といってよい私は、何をどのようにオーダーすればよいのか分からなかった。そこでスタッフに伺うと「観光客の方は、三種盛り(4,000円)をよく注文されます」とのことだったので、その助言に従うことにした。
三種盛りとは、上カルビ、上ロース、ゲタカルビの三種をそれぞれ60グラムずつ盛ったものだという。それを焼肉店の要領で、自分で焼いて食する方法である。
※ 私が食した「三種盛り」です。写真上から時計回りに、上カルビ、上ロース、ゲタカルビの順です。
食した感想は旅の途中でも書いたが「こんなものか…」というのが率直な印象である。その中でも上カルビの脂こってりの食感は私にはあまり歓迎したくない味だった。
黒島で出会った牧場主が言っていたが、日本のブランド牛は運動をさせないように畜舎に繋ぎとめて栄養のある飼料を与え続けて脂分たっぷりの肉を作るという。いわば高級牛といわれる牛肉は不健康な牛の肉なのだ。そう考えるとあまり有り難いと思えなくなる。
その他の八重山食としては、島唄ライブを聴いた「結風(ゆいかじ)」で「八重山らしい食材を!」とお願いしたら、「島らっきょう」とか「海ブドウ」とかを推薦されたが、私はどちらもダメなので、「ラフティー」と「グルクンの唐揚げ」を注文した。
ラフティーは沖縄料理で豚の角煮のことである。また、グルクンは沖縄の魚にも指定されている熱帯域の魚である。
ラフティーの方は甘辛く味付けしてありまあまあだったが、グルクンの方はさっぱりした味ではあったが、特別に美味しいとも思えなかった。
※ ラフティー(居酒屋価格で620円)です。
※ こちらはグルクンの唐揚げ(同じく620円)です。
※ 島唄ライブの店「結風」のライブ風景です。
その他では、17日のツアーが昼食付きで、島のホテルで島料理満載の弁当をいただいた。
ゴーヤチャンプルー、もずく酢、パパイアの佃煮、シマカボチャ、あんだーす(油味噌)、トンボマグロ(ビンチョウマグロ)の塩焼き、などなど…。これはバラェティ―に富んでなかなか美味しくいただいた。
※ 島料理たっぷりのお弁当は私にはなかなか嬉しい弁当でした。
最後に同じく17日、西表島の宿の夕食でも島料理が出たが、その中に「フエフキダイ」の姿煮(塩煮)が出されたが、私の口にはまったく合わなかった。(甘辛煮だったらどうだったか?)
※ せっかくの姿煮のフエフキダイ(右側)がちょっと残念だった。
と、八重山の食した一部を紹介してきたが、食にあまりこだわりがないせいだろうか?正直言って八重山(沖縄)の食にはそれほどの感動はなかった、というのが正直なところである。
海のものについては北海道の海産物の方が私の口には合っているし、一歩上をいっているのではないか、というのが正直な感想である。
投稿した翌日(24日)になって、リード文と結論とに齟齬が生じていることに気が付いた。
私の思いとしては、八重山の食と北海道の食の違いを感じながら八重山の食を楽しんだ、というのが本当の結論である。
※ この項で「沖縄そば」についても触れたかったが、行数が多くなったので明日別に項立てをして報告することにする。