札幌市においては、昨日紹介した「旧藪商事会社ビル(三誠ビル)」と「永井邸」は「札幌市景観資産」に指定されている。一方、本日紹介する「日本福音ルーテル札幌教会」と「めばえ幼稚園」は「景観重要建造物」に指定されているそうだ。その違いは何なのか?そのあたりも探ってみたい。
札幌市では現在、 「札幌市景観資産」に指定されているものが2件、 「景観重要建造物」に指定されているものが26件あるということだ。
二つの違いについて、札幌市のHPではよく分からなかったので、直接札幌市の担当者に尋ねてみたところ、「札幌市景観資産」の方は国の「景観法」に基づいて指定した物件に対して、「景観重要建造物」は札幌市の「都市景観条例」に基づいて指定されたもの、との説明を得た。ただし、そのことによる両者の価値の違いはないとの説明だった。
その「札幌市景観資産」に指定されている2件の物件を訪れてみた。
【日本福音ルーテル札幌教会】 中央区南12西12 昭和9(1934)年建造
住宅街に忽然と現れた古典的な石造りの正面が印象的である。昭和9年、フィンランドの宣教師らによって建設されたとのことである。
正面は石造りだが、側面に回ってみると、そこは木造となっていた。教会行事がなければ内部の見学も可、ということだが、事前に許可を得ていないこともあり内部見学はあきらめた。(ガイドブックでは「木造」となっている。石造りに見えた正面も木造??)
【めばえ幼稚園】 中央区南12西12 昭和11(1936)年建造
日本福音ルーテル札幌教会の建物と接続するように建っているのが「めばえ幼稚園」である。クリーム色に塗られた下見板張りの壁と、赤い三角屋根のおしゃれな建物は、木造づくりの柔らかさ、温かさが感じられる建物である。
私が行った時には、玄関にたくさんのベビーカーが並んでおり、若いお母さんたちが幼稚園に集まって、何か行事の準備を手伝っていたのかもしれない。
幼稚舎の前の花壇を囲む緑の柵もかわいらしさ、温かさを感じさせるものだった。
続いて、そこから7ブロックほど離れたところにある「景観重要建造物」に指定されている物件を訪れた。
【杉野目邸】 中央区南19西11 昭和8(1933)年建造
札幌市の中央図書館に近い住宅街の中に、こんもりした樹木に囲まれて杉野目邸は静かに佇んでいた。
この建物は北海道帝国大学の杉野目晴貞教授(後の学長)が自邸として建てたものだそうだ。ハーフティンバー工法というむき出しの柱や梁の白い骨組みが描く模様、窓上部のアーチなど、当時としてかなりハイカラな建物だったと想像される。また、当時としては札幌の住宅では初めて集中暖房と水洗方式が導入されるなど、先進的な住宅だったという。
住宅は現在でもまったく古さを感じす、手入れされた庭など高級感が漂う住宅だった。
さて、今回これまで訪れたことのなかった5件の建造物を見ることができ、私自身としては前記28件のうち、残すところ郊外に建つ5件の倉庫群だけとなった。「めだかの学校」の「歴史的建造物巡り」の対象にはなりにくい(郊外で都心より離れているため)が、私自身の体験の幅を広げるために、できるだけ早く訪れたいと思っている。
今回の成果をどう生かすか?じっくりと企画を練ってみたい。
札幌市では現在、 「札幌市景観資産」に指定されているものが2件、 「景観重要建造物」に指定されているものが26件あるということだ。
二つの違いについて、札幌市のHPではよく分からなかったので、直接札幌市の担当者に尋ねてみたところ、「札幌市景観資産」の方は国の「景観法」に基づいて指定した物件に対して、「景観重要建造物」は札幌市の「都市景観条例」に基づいて指定されたもの、との説明を得た。ただし、そのことによる両者の価値の違いはないとの説明だった。
その「札幌市景観資産」に指定されている2件の物件を訪れてみた。
【日本福音ルーテル札幌教会】 中央区南12西12 昭和9(1934)年建造
住宅街に忽然と現れた古典的な石造りの正面が印象的である。昭和9年、フィンランドの宣教師らによって建設されたとのことである。
正面は石造りだが、側面に回ってみると、そこは木造となっていた。教会行事がなければ内部の見学も可、ということだが、事前に許可を得ていないこともあり内部見学はあきらめた。(ガイドブックでは「木造」となっている。石造りに見えた正面も木造??)
【めばえ幼稚園】 中央区南12西12 昭和11(1936)年建造
日本福音ルーテル札幌教会の建物と接続するように建っているのが「めばえ幼稚園」である。クリーム色に塗られた下見板張りの壁と、赤い三角屋根のおしゃれな建物は、木造づくりの柔らかさ、温かさが感じられる建物である。
私が行った時には、玄関にたくさんのベビーカーが並んでおり、若いお母さんたちが幼稚園に集まって、何か行事の準備を手伝っていたのかもしれない。
幼稚舎の前の花壇を囲む緑の柵もかわいらしさ、温かさを感じさせるものだった。
続いて、そこから7ブロックほど離れたところにある「景観重要建造物」に指定されている物件を訪れた。
【杉野目邸】 中央区南19西11 昭和8(1933)年建造
札幌市の中央図書館に近い住宅街の中に、こんもりした樹木に囲まれて杉野目邸は静かに佇んでいた。
この建物は北海道帝国大学の杉野目晴貞教授(後の学長)が自邸として建てたものだそうだ。ハーフティンバー工法というむき出しの柱や梁の白い骨組みが描く模様、窓上部のアーチなど、当時としてかなりハイカラな建物だったと想像される。また、当時としては札幌の住宅では初めて集中暖房と水洗方式が導入されるなど、先進的な住宅だったという。
住宅は現在でもまったく古さを感じす、手入れされた庭など高級感が漂う住宅だった。
さて、今回これまで訪れたことのなかった5件の建造物を見ることができ、私自身としては前記28件のうち、残すところ郊外に建つ5件の倉庫群だけとなった。「めだかの学校」の「歴史的建造物巡り」の対象にはなりにくい(郊外で都心より離れているため)が、私自身の体験の幅を広げるために、できるだけ早く訪れたいと思っている。
今回の成果をどう生かすか?じっくりと企画を練ってみたい。