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田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

今季の夏休み学習支援活動終了!

2019-08-05 21:32:18 | ボランティア

 今季で8度目となる長期休業中の児童会館における学習支援活動だが、私の分は8月1日をもって終了した。今季も三日間協力させてもらったが、今回はいろいろと考えさせられた学習支援活動だった。

  私たちのキャリアを社会や地域のために生かす活動の一つが子どもたちへの学習支援活動である。

 私たちの退職組織の一つ、厚別支部がずっと以前から長期休業中に児童会館で学習支援活動をされていることをうかがっていた。私たち中央支部もそれに倣おうと、5年前から取り組み始めた活動である。

      

 今季も担当が「二条小はるにれ児童会館」と「緑丘児童会館」と連絡を取り、夏季休業期間中の7月23日から8月5日までの7日間を学習支援に入ることになった。

 私はそのうち、7月29日、30日、8月1日の3日間活動に参加した。

 二つの児童会館は、それぞれ学習時間が違う。はるにれ児童会館が8時45分~9時30分。緑丘児童会館が10時から10時45分となっている。そのため同じ日に二つの児童会館の学習支援を行うことができるのだ。

 

 学習支援といっても大げさなものではない。子どもたちが夏休みの課題に取り組んでいるところを見守り、励ましたり、ほめたりすることが主たる活動である。ときに躓いている子がいたら、できるだけ効果的なヒントを与えることもある。

 あくまで子どもたちの自主的な学習を支援することなので、強制はけっしてしない。

 

 子どもたちはさまざまである。何も言わなくとも黙々と課題に取り組む子。おしゃべりばかりしてなかなか学習に取り組もうとしない子。教室ではないということもあり、伸び伸びとしていて、ひとり一人が個性を十分に発揮しているのも児童会館の特色の一つかもしれない。

 そうした子どもたちと接することからすっかり遠くなってしまった私たちには、彼らからたくさんの元気をもらっている感じがする。

       

 そうした中、今季は考えさせられる場面に出合った。二つのうちの一つの児童館でのことである。児童館の館内放送で「学習時間が始まる前の朝の会を行うので体育室に集合しなさい」という放送があった。ほとんどの子は放送の指示に従い体育室に移動を開始した。

 ところがある部屋にいた中学年と思われる男児二人が漫画を読みふけり一向に動こうとしないのだ。指導員の方が「時間だよ」と話しかけても知らんふりである。その様子を見て思い余った私は「おい。時間だけど行かなくて良いのかい?」と質した。二人のうちの一人は、私の言葉をまったく無視である。まるで聞こえなかったかのように漫画を読み続けていた。もう一人の子は私の方をチラッと見たが、横の子が反応しないのを見て、彼も漫画を読み続けた。私はそれ以上彼らに関わろうとはしなかった。なぜなら私たちは児童館の指導員でもなければ、児童館から何らかの権限を与えられているわけではなかったからだ。結局彼らは、指導員が何度も何度も促す中で、重い腰をようやく上げたのであった。

 この一件は象徴的な一件だと思った。世は子どもの指導方法に厳しい目を向けている。子どもを厳しく指導した結果、子どもが辛い思いをした。そのことが問題となる昨今である。昭和の時代の教師から見ると隔世の感すら覚える。はたしてこれが本来の指導の姿なのか?時には体罰的なことも伴った昭和の時代の指導方法を肯定しようなどとは思ってはいない。しかし、「これでいいのか?」と考えさせられた一件だった…。