NHKの朝の連続ドラマの映画化だという。鉄道員の夫婦を描いたストーリーであるが、残念ながら私としては特に心に残る映画とはならなかった。NHKの朝ドラファンにとっては懐かしい映画と映ったのかもしれないが…。
※ 映画タイトルの前にナンバーリングを付けた。この数字は私が2007年に札幌に転居後に観た映画の通算の映画の数である。「映画は最高のエンターテイメント」と考える私にとって、これからも有料・無料にかかわらずできるだけ映画を観ていこうと思っている。
道民カレッジが所蔵するフィルムを定期的に鑑賞する「懐かしのフィルム上映会」の8月上映会が8月21日(水)午後にあり参加した。
今回取り上げられた映画は、1967年に制作・公開された「旅路」である。リード文でも触れたが、NHKの朝の連続ドラマの映画化であるが、TVのドラマが進行中に制作・公開された映画だという。出演は、佐久間良子、仲代達矢、宮園純子、小山明子、樹木希林、鈴木やすし、などである。
映画は仲代達矢演ずる鉄道員のところに育ちの良い佐久間良子が嫁いできて、いろいろと苦労しながらも仲代達矢を支えて生活していくという内容である。ストーリーに大きな起伏はなく、佐久間演ずる妻が他人の子を引き取って育てるために家計が苦しくなり、自ら働き苦労をしたり、仲代が幼馴染の相談に乗ったことから浮気の噂に佐久間が悩まされたりと、鉄道員夫婦のあれこれが淡々と描かれていた。
私は仲代の映画俳優としての実力をそれほど評価していない。大きな目がギラギラと光っているところしか印象に残らない俳優だと感じているのだ。佐久間にしても演技派の俳優とは感じていない。(両者のファンの皆さまスミマセン)そうした二人が主役を演じたこともあり、心に残る映画とは映らなかったのかもしれない…。
ただ、映画上映の前に道民カレッジのスタッフの方が「いや~、昔の女優さんはきれいだったですねぇ…」とつぶやいた一言が耳に残ったのだが、確かにこの映画に出演した佐久間良子、小山明子の二人は正統派の美人だなぁ、というのが印象に残る映画ではあった…。
※ 佐久間良子
※ 小山明子
それにしても「旅路」という名を冠する映画が相当の多いことを、このブログを作成する過程で知ることができた。私は映画を観てブログを作成する際に、画像をウェブ上から拝借している。今回も同じように探してみると、実に多くの映画が「旅路」という名を冠していることが分かった。ざっと上げてみる。
「旅路」(洋)、「心の旅路」(洋)、「愛と哀しみの旅路」(洋)、「ふたりの旅路」(和)、「大いなる旅路」(和)、「運命の旅路」(洋)、「夢の旅路」(洋)、「心の旅路」(洋)、「ふたりの旅路」(和)、「約束の旅路」(洋)、「母の旅路」(和)、「男たちの旅路」(和)といった具合である。ついでながら「男はつらいよ 寅次郎の旅路」などというものもあった。 ※(洋)は洋画、(和)は邦画の意味である。
洋画の場合は、日本で公開する際に命名されたものだと思われるが、それにしてもこれほど「旅路」という名が冠されるということは、「旅路」という言葉が哀愁を帯びたイメージを人々に与えるからなのだろうか??