田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

石狩川河岸遡行トレッキング 7

2019-08-31 18:32:51 | 石狩川河岸遡行トレッキング(夏バージョン)

石狩川・空知川合流点 ⇒ 石狩川・江部乙川合流点 トレッキング期日 ‘19/8/28 

 トレッキング二日目は雨の予報に怯えながらのトレッキングとなった。石狩川に沿って長く伸びる滝川市の市街地と石狩川の間を眺めながら、一方でトンボの群舞を目にして秋が近いことを悟らされたトレッキングでもあった。 

 午前7時、前日のゴール地点だったJRの第一空知川橋梁の対岸にある「滝川航空公園」の駐車場に車を停めた。前夜、ちょっとしたアクシデントに見舞われたこともありスタートがやや遅れてしまった。

      

      ※ 朝早くのためか、駐車場に他の車はいませんでした。帰ってきたときには数台が駐車していました。

 公園の駐車場から石狩川堤防は直ぐだった。堤防上に立った時、空はどんよりと雲が覆い、雨の気配を感じさせるものだった。ラジオの天気予報でもさかんに「午後からは雨が降る」と伝えていた。

 堤防に立つと、堤防の内側は「滝川スカイパーク」の滑空場だった。滝川はグライダーの街として有名であるが、周囲には「スカイミュージアム」とか、グライダーの駐機場などが目に入り、できれば大空を滑空するグライダーを見てみたいと思った。

      

      ※ 堤防上から見える「滝川スカイパーク」の滑走場です。

      

      ※ 「たきかわスカイパーク」の全体像を説明する案内板がありました。

      

      ※ 「SKY MUSEUM」の建物です。中にはグライダーが展示されているのでしょうか?

      

      ※ 公園の傍らにはグライダーの駐機場があり、かなりの数のグライダーが駐機していました。

 航空公園のある河川敷を過ぎ、滝川市と新十津川町を結ぶ「石狩川橋」を過ぎると、今度は河川敷に「市民ゴルフ場」が広がっていた。朝早くからゴルフに興ずる市民の姿が見えた。ゴルフ場はかなり長く石狩川に沿って伸びていて、滝川の市街地が途絶えるあたりまで続いていた。とあるグリーンではキタキツネが闊歩する姿を見つけたのだがカメラに収めることはできなかった。ゴルフ場が過ぎると、今度はパークゴルフ場が広がっていた。

      

      ※ 石狩川河川敷に広がる市民ゴルフ場です。

      

      ※ 滝川市と新十津川町を結ぶ「石狩川橋」です。

      

      ※ ゴルフ場が終わると、パークゴルフ場が広がっていました。

      

      ※ 滝川市の郊外の堤防の外側の様子です。住宅街が広がっていました。

 そして手持ちの地形図にはまだ載っていない「平成橋」が架かっていた。この橋の袂で行動開始後1時間半が経過していたので小休止することにした。するとここで、次から次へと湧き出てくるようなトンボの群舞に出合った。それは私の少年時代によく見た秋の光景であった。久しくトンボの群舞など目にすることがなかったが、それが蘇ってきたことにある種の感慨を憶えた。一時、農地などに農薬の散布が続き、トンボなどが全滅したと伝えられ、私たちも目にすることがなくなっていた。それが蘇ってきたということは農薬などの散布が最小限に抑えられる営農が主流となってきたことを示す証なのでは?と思われた。

      

      ※ 平成の時代に入ってできた橋だからでしょうか?「平成橋」と命名されていました。

      

      ※ 平成橋のところで群舞するトンボの姿をなんとか捉えようとしたのですが、これが精一杯でした。

 「平成橋」を過ぎると、辺りはすっかり人家も少なくなって、石狩川の河川敷も雑木に覆われる光景となった。そうした中、堤防の内側が緑で一面が覆われているところが目に付いた。明らかに人間の手が入った様子である。私の目からは牧草が栽培されているように思えた。そういえば、昨年江別市辺りの堤防を歩いているときに、やはり堤防内で牧草を栽培している旨の掲示を目にしたことがあった。きっと、堤防内の有効利用を期して牧草が栽培されているだと思えた。

      

   ※ 途中、堤防のアスファルト舗装が途切れているところがありました。現在アスファルト舗装の準備が進められていました。

      

   ※ 滝川市の郊外、堤防の内側にはこのような緑が広がっていました。牧草と思われます。黒い線はサイクリングロードです。

 滝川市街を過ぎ、江部乙町(今は滝川市の一部)に入った。すると堤防脇に地形図上で馬蹄形の沼があることになっていた。堤防上からもその水面を目にすることができたが、地形図には沼の名前は記されていなかった。他も調べてみたが分からなかった。きっと地元の人たちには通称があるのだろうが…。

      

 ※ 石狩川の河岸には多くの樋門があります。それぞれに名前が付いているのですが「蛸の首」とはどんな意味があるのでしょうか?

      

      ※ 名もない大きな馬蹄形の沼の一部です。

 私はトレッキング時に携帯ラジオを持参している。そのラジオからは「札幌市内は雨が降っています」という情報が流れていた。時間と共に雨が北上してくるのではと思われ、雨に当たらない前に終了できればと思いながらトレッキングを続けた。

 すると、行動開始後3時間が経過したところで、この日予定していたゴール地点に到達した。その地点とは、石狩川が最も国道に近づいたポイントだった。それにしても歩いた距離が11キロ、時間にして3時間ではあまりにも早過ぎる。検討した結果、その先に石狩川に注ぐ「江部乙川」が堤防を寸断していることが分かった。そこは国道からはちょっと離れてしまうが、翌日のスタート地点のことを考えると、ベストなゴール地点だと判断し、そこまでトレッキングを続けることを決断した。      

 堤防の左手側(内側)は河川敷に広がる雑木林、右手側(外側)は稲作地帯が広がるという代り映えのしない光景の中を歩き続けた。途中に江別乙と雨竜町を結ぶ「江竜橋」を越えると、間もなく堤防がアスファルト舗装から砂利道に変わった。このことは、堤防が江部乙川の堤防に変わったことを示していた。その堤防をしばらく行き、途中から農道を進み、国道へ出た。ラッキーなことにあまり時間を待つことなくバスに乗車することができ滝川駅前まで戻った。

      

      ※ 江部乙と北竜町を結ぶ「江竜橋」です。

      

      ※ 石狩川と江部乙川の堤防の境目を露骨に示す、堤防の変わり目です。

      

      ※ 江別乙にいたっても、堤防の外側は黄金色に変わりつつある稲の光景一色でした。

      

      ※ 途中にあった橋の上から、江部乙川の細い流れを写しました。

 滝川駅前から、車を駐車した航空公園の駐車場までは1キロ前後ではなかったろうか?車が駐車しているところへ着くか着かないうちに雨が降り出した。全くの幸運だった。

 車で江部乙まで移動し、あらかじめ調べておいた「えべおつ温泉」で汗を流し、この日の停車地「滝川道の駅」駐車場に車を停めた。

       

      ※ 鄙びた(?)えべおつ温泉の外観です。

 この日の総歩行数・距離  32,300歩 19.3km