繊細で、優しく、心地良い響きが中央区民センターのロビーに響き渡った。アイリッシュハープは癒しの楽器とも称される。どこかにもの悲しさをたたえたようなアイルランド民謡を奏でるには最適の楽器のようにも思えた。
本日(9月27日)のお昼、12時から中央区民センターにおいてロビーコンサートが開催された。今回のゲストは小野寺みゆきさんと音楽教室を主宰されている方を招いての「アイリッシュハープコンサート」だった。
※ アイリッシュハープを演奏中の小野寺みゆきさんです。
アイリッシュハープは、クラシックコンサートなどで使われるグランドハープと比べると大きさが1/2程度の大きさである。さらにグランドハープの弦がガット弦やナイロン弦を使用しているのに対して、アイリッシュハープはスチール弦を使っている点などに違いがある。その違いが哀愁のある響きを生み、あのちょっと物悲しそうなアイルランド民謡を産んだのかなぁ、などと想像される。
コンサートは小野寺さんの独奏で、◇アメージング・グレース、◇シーベック・シーモア、◇夢路より、◇亡き王女のためのパヴァーヌ、◇ロンドンデリーの歌、など次々と披露された。演奏の途中では、弦がわずか12本しかないという「ベビーハープ」での演奏も披露された。
※ ベビーハープを用いて演奏中の小野寺さんです。左に見えるアイリッシュハープとの違いがお分かりかと思います。
昼休み時を利用してのロビーコンサートだったから時間は短い。しかし、短い時間の中でもアイリッシュハープの魅力をたっぷりと感ずることができたひと時だった。