田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ラグビーWC アラカルト

2019-09-25 17:23:01 | スポーツ & スポーツ観戦

 9月20日(金)にラグビーワールドカップ2019日本大会が開幕し、本日で6日目である。日本チームが初戦勝利したこともあって大いに盛り上がっているが、その間直接観戦したり、TV観戦する中で気が付いたりしたことが2~3あった。そのことに触れてみることにする。 

レフリーがスマートに!?

 スタジアムでイングランド vs トンガ戦を観戦していて気付いたことがあった。レフリーのユニフォーム姿がスマートなのである。私の記憶では、2015ロンドン大会の時はレフリーの姿がとてもいかつく見えたのが記憶に残っていた。私の記憶が確かかな?と不安だったのだが、ウェブ上を探していると「あった!」のだ。イングランド大会ではレフリーのユニフォームに小型のテレビカメラを装着させて、より近い位置から選手たちの激突する姿を見せようとする試みがあったのだ。レフリーの胸のところからカメラのレンズが覗いていた。確かにスクラムやラインアウトの際の迫力ある映像は見ている者には新鮮な驚きがあった。しかし、きっと装着したレフリーなどからは不評だったのではあるまいか?本大会ではマイクは装着していたものの、そのほかの物を付けておらずスマートさが戻ったレフリーの姿だった。

       

       ※ よく見ると、レフリーの首の部分からテレビカメラのレンズが覗いています。(前回イングランド大会)

        

                   ※ 今大会でのレフリーです。胸のところにはマイクが付いているだけです。


TMOの功罪

 TMO……、テレビジョン・マッチ・オフィシャルの略語である。つまり人間の目では追いきれない微妙なプレーに対してテレビカメラの助けを借りてより正確なジャッジを行おうとするシステムである。近年ではラグビーにかぎらず、さまざまなスポーツでテレビカメラを判定をする際の補助として採用するようになった。イングランド vs トンガ戦でも4度にわたってTMOによる判定が採用された。ところが、その際判定を下すまでに1分以上の時間を必要とされる。つまりそれだけプレーが中断されるのだ。イングランド vs トンガ戦の場合、3度はトライが成功したか否かの非常に重要な場面だからTOMに頼るのは理解できた。しかし、他の一度はプレー中のタックルがレイトタックルだったか否かについてTMOに頼ったのだ。非常の速いプレー中のことだったのでTMOに頼りたい気持ちを分からないではないが、ここは中断せずにレフリーは自分の目を信じて判定してほしいと思ったのは私だけだろうか?あまりに機器に頼りすぎて試合が中断ばかりしてしまうのはどうなのだろうか?

       

       ※ レフリー(黄色)が試合を中断し、会場のテレビモニターでプレーを確認しています。

       

       ※ 三人のレフリーがテレビモニターを見ながら相談しています。

 

選手の背中のタグ

 イングランド vs トンガ戦を観戦して帰宅後、録画したものを再びTV観戦し余韻に浸っていた。その際、イングランド選手のユニフォーム姿が気になった。よく見ると、ちょうど首の後ろ辺りのところが僅かに膨らんでいるのだ。あるいは?と思い、またまたウェブ上で調べてみた。すると出ていた!ラグビー選手の背中には「GPSロガー」が装着されているということが分かった。これを装着することによって、試合中の選手個々の「走った距離」、「スピード」、「加速」、「減速」、「体の傾き」、「方向転換」などが記録されるということだ。

 そういえば、最近はサッカーの試合でも選手が走った軌跡が瞬時にテレビに表示されたり、走った距離が表されたりするのもGPSロガーを装着しているということなのだろう。

 競技を観戦する側としてはいろいろと興味深いデータを提供してくれると、違った意味で楽しむ要素が増えるのでありがたいことだが…。今後ますます技術が進歩して競技そのものの本質までも変わっていくことに繋がられないのか、少し心配なところもあるのだが…。

                

               ※ 選手の首の下のところに方形になった膨らみが確認できます。

 ラグビーワールドカップ2019日本大会はまだ始まったばかり。決勝戦が行われるのは11月2日(土)の予定である。これからまだ1か月余りもある。いろいろなドラマも生まれるだろう。「4年に一度じゃない。一生に一度だ!」の大会を大いに楽しみたい。