深川橋 ⇒ 神納橋 トレッキング期日 ‘19/9/15
約半月ぶりの石狩川河岸遡行である。「深川橋」から旭川市との境界に架かる「神納橋」までのルートは堤防、国道、田んぼのあぜ道と変化に富んだルートだった。時には藪漕ぎまで強いられた…。
この日朝、午前4時過ぎに自宅を出て約2時間半をかけて、前回のゴール地点となった「深川橋」の左岸の袂に立った。空には雲が厚く垂れこめ、雨もポツポツと落ちていいたので、上下とも雨具を装着してスタートした。
※ この日のスタート地点となった「深川橋」です。
堤防のアスファルト舗装は前夜来の雨の影響で全体が濡れていた。そんな路面にはカタツムリも顔を出していた。遠くを見ると雲が山裾まで降りているという珍しい光景を見せていた。堤防の外側には水田が広がっていたが、稲穂の色は当然だが2週間前と比べると一段と色が濃くなった黄金色を見せていた。
※ 堤防は雨模様のために濡れていました。堤防の両側から雑草が進出しています。
※ 堤防上で見かけたカタツムリです。
※ 近くの山すそにはこのような雲が低く垂れこめて幻想的(?)な風景です。
※ 稲穂は一段と色を濃くして刈り取りを待つだけといった風情でした。
スタートしてしばらく往くと、堤防はアスファルト舗装から砂利道に変わった。石狩川もここまで来るとまだ十分な整備がされていないということなのだろうか?そんなことを考えていると石狩川に注ぐ「新音江川」という小さな流れを跨ぐ橋を通過した。橋を通過した後でなんと国道に導かれてしまった。地形図を見ると、なるほど石狩川と国道が近接していた。するとそこに大きな水利施設が目に入った。「北空知頭首工」だった。頭首工は以前にも説明したと思うが、川の流れを堰き止めて付近の田畑に水を導入する施設である。石狩川にはところどころでこの頭首工を見ることができる。
※ 堤防はやがてアスファルト舗装から砂利道に変わりました。
※ 国道に追いやられると、国道も雨のために黒光りしていました。
※ 「北空知頭首工」です。季節になると扉が下りて、石狩川の水は田畑に引き込まれるのでしょう。
頭首工のところからはしばらくの国道歩きを強いられた。天気は雨が降ったり、上がったり…。その度に雨具を着脱した。なにせ雨具を装着すると暑くて体が汗まみれになるのをできるだけ避けたかった。但し、ズボンの方だけは着脱が面倒なので装着したままだった。
ルートは、一部で石狩川から離れるところもあったのだが堤防は見当たらなかった。ずっと昔には峠の茶屋的な店もあった国見峠も歩いて通過した。なかなか石狩川に接近する道が見つからない。途中の目安としていた「納内橋」も近づいてきたころにようやく石狩川に向かう農道があり、そこを通って納内橋に向かった。
※ すでに刈り取りを終えてしまった田も何か所かで目にしました。
※ この日の第一のポイントだった「納内橋」です。
納内橋の袂にあったバス停で一休みしてライブレポ第2信を投稿した。この日のハイライトはこの後だった。納内橋を通過してしばらくは堤防の整備工事の真っ最中だった。工事車両が通る道路が造られていて歩くのに不自由はしなかった。(この日は休日だったため工事関係者の姿は見えなかった)しばらくは工事中の道を行ったのだが、その道も途中ですっぽりと途切れていた。前方は雑木林でとても前進はできない。逃げ道は頭上の水田しかない。しかし、そこに至る道はない。しかたがない。私は藪漕ぎをして頭上の水田のあぜ道に上がった。難問はそれで終わらなかった。水田にはシカ害防止のためだろうか?微弱電流(?)が流れている柵が張り巡らされていた。初めはその外側を歩いていたのだが、柵が崖のギリギリに立てられていて前進が阻まれるところがあった。幸い、柵の途中にゴム製のところがあり、そこを恐る恐る潜って乗り越えた。一向に堤防らしきところは見えず、あぜ道を歩きながら道央自動車道の「石狩川橋」の橋脚を潜った。その後はまたまた国道に追いやられた。国道をしばらく往くと、石狩川は大きく湾曲し、国道と離れる、地形図上には堤防が描かれているのだが、そこへ近づくポイントが見つからない。なんとか近づく道はないかと探しながら進んでのだが、見つかったときはすでにこの日のゴールの「神納橋」にかなり近づいたところだった。結局、最後まで堤防には近づくことができずに11時40分、道々57号線上に立つバス停「神納橋」に至ったのだった。時間は早かったが、もしその先へ進んだとしても、次のバス停がうまい具合にないこともあり、この日はこれで切り上げることにした。
※ 納内橋から上流は、堤防工事の真っ最中で、写真のように工事車両の通行のため鉄板が敷かれていました。
※ 工事中の道のすぐそばを石狩川が流れていました。
※ この日は休日だったため、工事車両もお休みしていました。
※ 石狩川のすぐ近くに堤防を造成しようとしているようです。
※ ついにはこうして行き止まりになってしまいました。左の計器は何を計測しているのか分かりませんでした。
※ この藪を漕いで頭上の水田に出ました。
※ 水田に出ると、写真のような電線が張り巡らされていて、そこを通過するのが大変でした。
※ 苦労しながら、何とかこの日のゴールの「神納橋」に到達しました。
ライブレポでも触れたが、夏版の石狩川河岸遡行では基本的に左岸を歩くことにしている。この日もずっと左岸を歩いたのだが、二度も国道歩きを強いられるなど、けっして好条件ではなかった。果たして右岸だとどうだったのだろう?地形図を読む限りは左岸よりは条件は良いようだが、自分が決めたことである。それに従い、これからも上流を目指したい。
この日の総歩距離 19.3km