意外と言っては失礼だが、最近よくある朗読会の一つかな?と思いながら参加したが、どの話し手の方も感情が籠っていて、お話の中にスーッと入っていけて、昔ばなしのオチでホッとする瞬間がとても心地よかった…。
※ 中央図書館3階の会場入り口には細やかな開催表示が…。
昨日(8日)午後、札幌市中央図書館において「札幌おはなしの会」が主催する「大人の小さなお話し会」があり参加した。「札幌おはなしの会」がどのような会なのか、また「大人の小さなお話し会」がどのようなお話をするのか、まったく予備知識のない中での参加だった。というのも、私自身は中央図書館にちょっとした用件があり、その際に目に留まったのがこの会のことで、スケジュール的に時間があったので参加してみたというのが実状だった。
会はこじんまりとしたもので話し手は4人、集まった聴衆も15人程度だった。(もっとも定員も20人ということだったが…)
※ お話し会のプログラムですが、お話し手の方の名前は表示しませんでした。
最初はお正月らしく「どんぶらどんぶら七福神」というお話をパネルシアターという手法を用いて、パネルに七人の神様の絵を次々と登場させながらお話をするというものだった。この手法はお話を聴くだけではなく、見ていても楽しいお話だった。
※ パネルシアターの手法を用いての「どんぶらどんぶら七福神」のお話です。
話し方、そしてお話の内容が秀逸と思えたのが「つるは千年、かめは万年」のお話だった。話し手の方が東北地方の田舎で使われるような言葉を巧みに操り、ゆったりとした話し方が好ましかった。また、お話の内容が雄のつると雌のかめが恋愛関係となり、つるがかめに結婚を申し込んだのだが、かめはその求婚を断ってしまった。腑に落ちないつるがその理由をかめに聞いたところ「だってつるさんは千年しか生きないでしょ。その後私は九千年も一人で生きていかなくちゃいけないのよ」と言ったとさ。というオチに私をはじめ会場は「うふっ」という雰囲気に満ちた瞬間があった。
※ 話し手の方はいずれもがノー原稿でお話されました。
また、回転ペープサートという手法を用いた「かちかち山」も楽しかった。回転テープサートというのは、牛乳パックの2個の壁面に絵を描き、そのパックを回転させることで 絵が次々と変って、お話の内容を補完する役目を担う方法である。パネルシアターとか、回転ペープサートといった方法を導入することによってお話をより良く理解する手立てとすることは優れた方法だと思った。
※ 回転ペープサートでお話をされました。
昔話はお話そのものも短く、内容も把握しやすいこともあって、聴く側にとってもストレスを感ずることなく楽しめる会ではないかと思った。
以前にも触れたが、札幌市内では朗読の会とか、お話を聞かせる会などが一種のブームのようになっている感がある。それぞれに趣旨や主張があるのだろうが、一番重要なことは聞く側が話される内容を理解しやすいということだろう。そういう点では「札幌おはなしの会」が目指しているところは間違っていないと思えた。機会があればまた聴いてみたいと思う。
※ お話された方の名前、顔写真の目を隠したのは、主催者から許可をいただいていなかったので自主的に隠させていただきました。
ブログ記事とはまた違った面白さで伝わると思います。
お話会のメンバーになられたら、聴きに行きますよ♪
そういえば仲間内(めだかの学校)では1度だけ若い時のヨーロッパ・アジア貧乏旅行体験記を語ったことがありますが…。
何せ半世紀以上前のことだからねぇ…。