登山をしながら自然を観察しよう!というコンセプトの観察会に参加した。空はピーカンに晴れ、まさに登山日和だった。しかし、北国の自然は冬眠の真っ盛り…。期待したほど収穫はなかった登山観察会だったかな?
本日(8日)午前、「北海道ボランティア・レンジャー協議会」(通称:ボラレン)主催の「円山登山観察会」に参加した。ボラレンの皆さんには野幌森林公園の観察会で何度もお世話になり、メンバーの誰もが深い知識でガイドしてくれていることにいつも感謝していた。そのボラレンが協議会独自に年間何回も観察会等を行っているのを知ってはいたが、なかなかスケジュールが合わなくて、今回初めて参加してみた。
※ 登山口となる大師堂の前で登山前の留意事項を聞く参加者たちです。
この原稿を登山のジャンルに入れるか、観察会に入れるか悩んだが、参加した印象から「観察会」に加えることにした。
天気は今年一番ともいえるほど晴れ上がり、まさに登山日和だった。参加社は30名弱といったところだった。そこにボラレンのガイドが3人ついてくれた。
円山を小さな山と侮るなかれ。確かに標高225.4mと低く、コースも短いのだが、登山道はけっこうな斜度が続く。間に丘陵コースで一息つくところはあるが、全体としてはけっこうな斜度が続く登山である。しかし、そこは登山観察会の良いところであるが、息が上がりかけたかな?と思われるところでガイドが足を止めて説明をしてくれるのが絶好の休息となる。そうしたことを繰り返しながらの登山となった。
※ カツラの古木のところに小鳥のエサ台がありましたが、近年はこうした餌付けをしないようにしているとのことでした。
ガイドの話っぷりからは、どうやらガイド役の方にとって円山は本拠地ではなく、アウェーだったようだ。案内してくれる木々も樹名板がかかってある木についての説明が多く、それも一般的な木の特徴を紹介することに終始していたように聞こえた。例えば円山は「養樹園」といって、北海道に生育していない樹種を試験的に生育した歴史があり、その名残で円山の低地のところには北海道では生育していないはずのスギの並木があるが、そのために付近住民にはスギ花粉に悩まされている人がいるかもしれないと話されたり、カツラの古木は木の脇から枝が発育し、中心の古木が枯死してしまう、といった一般的なお話が多いように思えた。その他、ところどころで立ち止まりながら目に留まる木々の説明をしてくれたのだが、木々に疎い私が興味を抱くお話は少なかったように思えた。
※ 説明は写真のように樹名が付されている木を中心にされました。ちなみにこの木は「アズキナシ」と書かれています。
唯一、ガイド氏が山頂近くでこの時期によく見かけるオニグルミの冬芽を見せてくれたのが嬉しかった。
※ ちょっと写真がぼけていますが、オニグルミの冬芽です。なんとなくヒトの顔に見えませんか?
良く晴れた山頂からは、解体が始まったと伝えられる北海道百年記念塔や北広島市に新設されたエスコンフィールドの特徴ある三角屋根まで見通すことができた。
※ 円山山頂から札幌市内を眺めた図です。
※ 山頂から遠くを眺めると、遠くに三角屋根のエスコンフィールドが望めました。
やや消化不良気味の円山登山観察会だったが、天気が良く、気持ち良く登ることができたことでヨシとしたいと思う。