田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

映画 ゴールデンカムイ №370

2024-01-26 19:41:19 | 映画観賞・感想
 エンターテイメント映画として観た時、期待に違わぬ面白さを提供してくれた映画だった。北海道の先住民族のアイヌが残した金塊の争奪戦であるが、個性的な登場人物、派手なアクションシーンと見どころ満載である。

※ タイトルにナンバーリングしているが、この数字は私が2007年に札幌に転居後〈つまり退職後〉に観た映画の通算の映画の数である。「映画は最高のエンターテイメント」と考える私にとって、これからも有料・無料にかかわらずできるだけ映画を観ていこうと思っている。 

       
 封切早々の1月24日(水)昼、ユナイテッドシネマ札幌にて話題作「ゴールデンカムイ」を観賞した。平日の昼という時間帯だったがキャパ310名の客席を私のようなシニアを中心にしてかなり席が埋まっていたようだ。さすがに北海道を舞台としたストーリーとあって市民の関心も高いようだ。
 映画は明治末期、日露戦争で「不死身の杉元」と呼ばれた杉元佐一(山崎賢人)が北海道の山でとあることから、アイヌが密かに貯めた20貫の金塊(現在の価値で800億円だったかな?)を悪党たちがアイヌを皆殺しにして奪い山中に埋めたことを聞き出した。その山で杉元はアイヌの娘アシㇼパ(山田杏奈)と出会う。杉元は日露戦争で犠牲となった親友の妻の病気を治す治療費のために、アシㇼパは父親を死に追いやった悪党たちに復讐するために、悪党たちと対峙することで二人は手を組むことにした。
  
※ 主役を演ずる杉元佐一(山崎賢人)とアシㇼパ(山田杏奈)の二人です。

 ここからは、さまざまな濃いキャラの悪党たちが二人の前に次々と立ちはだかる大スペクタクルが展開されるのである。
 原作のキャッチコピーが面白い!「冒険・歴史・文化・狩猟グルメ・ホラー・GAG&LOVE!和風闇鍋ウエスタン!!」もうエンターテイメントの全てが詰め込まれたような内容である。
 映画は原作をほぼ忠実になぞっているようである。主役の山崎賢人、山田杏奈も好演しているが、脇を固める玉木宏、館ひろしなど脇役陣が濃い役柄を演じているのが面白い。私は過日、図書館において原作を1~5巻まで読んだと拙ブログでレポしたが、映画はちょうど1~3巻と4巻目の始まりまでが描かれたという。ということは全巻で31巻まであるわけだから、いったいこれから何作まで映画は続くのだろうか?と思わせてくれた。事実今作の最後も次作の予告編的内容で終わった。
 映画は箱館戦争で戦死したはずの元新選組副長 土方歳三(館ひろし)が蘇ったり、誰もが信じていない金塊が山中に眠っていたりなど、荒唐無稽なストーリーではあるが、だからこそ純粋のエンターテイメントとして楽しめるのだとも思う。
 
※ 写真からも個性あふれる濃いキャラが想像される出演者の面々です。特に上段左から3人目の第七師団所属の情報将校・鶴見篤四郎中尉 (玉木宏)の役作りが秀逸です。

 次作ではまたまた新選組で暴れ、北海道に移住したという永倉新八も登場するという。原作が31巻もあるということだから、これからどんな展開となっていくのか、興味は尽きない。拙ブログではもう原作は見ない、と宣言したが気持ちが揺らぎ始めた。何も予定のない時には中央図書館まで出向こうかな?などと思い始めている。


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