実に〇十年ぶりに藻岩山スキー場でスキーを楽しんだ。〇の中には三とか、四の数字が入るくらい昔である。雲一つないド快晴の中、当時を懐かしみながら心ゆくまでスキーを楽しむことができた。(とは云っても年相応になのだが…)
※ 昼食を摂ったレストランの窓からファミリーゲレンデを写したのですが、閑散とし過ぎていますね。
以前から近くにあるのに、何故か近づき難かった(?)「藻岩山スキー場」だった。何故だろうか?と考えた時、毎年のように訪れる「盤渓スキー場」に比べると、近くとはいえ街中を通っていくことに抵抗があって、心理的に遠くに感じてしまっていたようだ。
今日は朝から青空が広がり、絶好のスキー日和と考えて念願だった「藻岩山スキー場」に向かった。我が家からわずか7Km、しかし街中を通ることもあり時間は約30分もかかった。スキー場から遠い方には「なにを30分くらい」と思われるかもしれないが、私にはこの時間が遠く感じられたのだ。(盤渓スキー場は街中を通らないため20分程度で行ける)
「藻岩スキー場」はシニアに優しい。60歳以上の5時間券が2,500円。これが70歳以上になるとわずか1,500円で5時間も楽しめる。
※ 藻岩山スキー場のコースマップです。私には南斜面の「パノラマコース」がお好みでした。
私はまず1本、足慣らしに初級コースのファミリーゲレンデで滑った後は、全てその奥に設けられている中・上級コースを楽しんだ。とは言っても、上級コースは今の私には難敵だった。初級、中級コースでは余裕をもってそれなりの滑りができるのだが、上級コースに入るとまったく余裕がなくなり、初心者のような滑りしかできなくなる。自分の衰えを自覚せざるを得なかった。したがって、上級コースの「うさぎ平」、「からまつ」、「ダイナミック」の各コースは1本だけ体験として滑り降りてきたが、他は「パノラマ」、「クリスタル」の中級コースを主として滑って楽しんだ。
※ 藻岩山スキー場の名物「うさぎ平」コースの入口です。この先は鋭く落ち込んでいます。
※ 上級コースの一つ「からまつ」コースを撮ったところです。最大斜度38度とのことです。
スキーが冬の楽しみの首座から転落して久しい。今日は平日ということもありスキー場は閑散としていた。私が盛んにスキーに取り組んでいた〇十年前の札幌のスキー場はリフト乗り場の前に長蛇の列が出来ていたのが懐かしい。閑散としていたために、私は広々と整備された「パノラマコース」をノンストップで何度も何度も滑り降りることができた。
※ 私が好んで滑った「パノラマ」コースです。こちらは最大斜度が24度ですね。
※ 広々とした「パノラマ」コースです。コースの向こうに住宅街が広がって、いかにも都会の中のスキー場です。
リフト券は5時間券だったが、私は10時半から滑りはじめ、昼食を挟んで午後2時前にスキーを外した。実質3時間程度のスキーでまだまだ時間があったが、今の私には目いっぱい楽しんだ思いだった。もう1本行こうかな?と思ったが、昔覚えた全日本スキー連盟が主唱した「スキー安全10則」に「もう一本、そこがスキーの止めどころ」という標語を思い出し、スキーを外すことにした。
ところで〇十年前ということだが、私がスキーに夢中になっていたのは20代中盤から30代中盤のおよそ10数年である。その頃は道東に住んでいたのだが、冬になると北海道内の主なスキー場をあちこちと巡って歩き、ニセコ、富良野、旭川はもちろん札幌市内のスキー場もほぼ全てのスキー場を巡ったので「藻岩山スキー場」の「うさぎ平」も懐かしかった。であるから、それはもう四十数年前ということになる。
その頃のことで一つの思い出がある。当時はスキーブームの真っ最中で、熱の入ったスキーヤーは冬だけでなく、夏でさえもスキーができることを望んだ。それに応えるため各地のスキー場では、グラススキーとか、ローラースキーとかいろいろ工夫して夏の間もスキーヤーを満足させようとしていた。そんな中、「藻岩山スキー場」では現在のファミリーゲレンデのところに表面に突起の付いたプラスチック板を並べて、冬用のスキーで滑らせるコースを作って滑らせていた。そのニュースを聞いた私は札幌まで遠征して体験したことがあった。(それは雪上のスキーの感触とは違ったものだったが…)
※ 夏のスキー場は写真の左側のところに敷設されていたように記憶しています。
今日、その当時のことを憶えている人がいないかと、数人のスキー場関係者やシニアのスキーヤーに尋ねてみたのだが、誰もそのことを記憶している人がいなかった。あるいはあのことは幻だったのだろうか?いや私は確かに藻岩山スキー場で夏に滑ったのだ。
夏のスキーはスキーブームの終焉と共にどこのスキー場でも長くは続かなかった。藻岩山スキー場の夏のゲレンデもあるいは1~2年の短い運命だったのかもしれない。しかし、その夏スキーを体験した人は必ずいるはずである。もし、記憶のある方、あるいは伝え聞いている方がいらっしゃったらぜひ教えていただきたい。「あの夏スキーができたのは何年ごろのことだったのか?」教えていただければと思います。
近所の方が言うように、確かに滑走感がまるで違うように感じましたね。それからプラスチック面の滑りを良くするために、スキーの滑走面を油のようなものに浸してから滑ってましたから、スキーにも良くなかったかもしれません。
いずれにしても、藻岩山にそうした歴史が確かに存在したことを確認することができ、私の記憶に誤りがなかったことを確認出来て嬉しく思っています。
ありがとうございました!
その後もプラスノーは長い期間撤去されずに、夏には白いコースが山麓からはっきりと見えました。そのため毎年GW頃に、藻岩山にはまだ雪があるのかと誤解する人が出ていましたね。
藻岩山スキー場のグラススキーのこと記憶されていたんですね。
私の思い出が間違っていなかったことを知って、とても嬉しい思いです。
あの頃はスキーブームの真っ最中でしたから、「夏でもスキーをしたい!」と考える人たちがけっこういたということなんですよね。
ただ、私も体験してみて、冬のスキーとは異質でしたから、早々にグラススキーは退場となってしまったということなのでしょうね。
コメントいただきほんとうに嬉しく思いました。ありがとうございました😊
1970年代、藻岩スキー場に確かにグラススキー?のようなものは存在しました。現ダイナミックコース(当時Dコース)の下あたりから数m~10数m程度の幅で、ファミリーゲレンデを斜めに駐車場方向へ降りる感じで・・
営業期間も2年前後だったと思います。
私自身はは実際に滑走していませんが、大人たちが白いブラシ状の表面材質をバリバリ音を立てながら滑っていた記憶があります(コース下で見学していました)。
スキー場が見える街(澄川、西岡等)からは、夏にそのコースの存在が確認できたようです。