私が勝手にマイ・フィールドと称している「盤渓市民の森」に春を探しに行ってみた。フィールドを90分にわたって彷徨ってみたが、そこここに春を感じることはできたが、春爛漫と称するにはもう少し時間が必要と思われた。
札幌では今日にも「サクラ開花宣言か!?」と伝えられていたので標本木のある札幌管区気象台の庭に植えられているソメイヨシノを見に行った。すると確かに数輪が開花していて、素人目には「開花と宣言してもいいのでは?」と思われたが、開花のニュースは伝わってはこなかった。
※ 札幌管区気象台の庭の標本木のサクラはご覧のとおりだったが…。
そこで「野山の方はどうなっているだろう?」と思い、我が家からは車で15分ほど走ると山野草が繁茂するフィールド「盤渓市民の森」に出かけてみた。するとそこここに春を感ずることはできたが、総じて時期尚早という感じは否めなかった。今日現在、私が「盤渓市民の森」で目にした春の息吹をお伝えすることにする。
※ 「盤渓市民の森」の入口付近からは雪は完全に姿を消していました。
まず目立ったのは「フッキソウ」である。「盤渓市民の森」はフッキソウの大群落があると言っても過言ではない。おそらくフッキソウは葉を付けたまま冬越しすると思われるが、それらがいち早く目を覚ましたものと考えられる。一輪だけ花の蕾を付けたのを目撃することができた。
※ 唯一フッキソウの花の蕾を見ることができました。
次に目立ったのは、早春の花「フクジュソウ」である。南面に向いた崖のところではずいぶんと黄色い花が目立った。
※ フクジュソウは今が盛りと咲き誇っていました。
数はそれほど多くはなかったが、「フキノトウ」も目に付いた。
※ フキノトウもあちこちに目立ちました。
さらには90分間歩き回ってたった一輪だったが、「エゾエンゴサク」の紫の花を目にすることができた。
※ 唯一、たった一輪だけ目にしたエゾエンゴサクの花です。
また「クルマバソウ」の葉も確認することができた。
※ このままの姿で越冬したのではと思われるクルマバソウの葉です。
しかし、エンレイソウやニリンソウなどは時期尚早らしく目にすることができなかった。これらは「野幌森林公園」ではすでにみられているようだが、「盤渓市民の森」は標高が高いために開花の時期は遅くなってしまうようだ。
「盤渓市民の森」に行った場合、私は森の最奥部まで足を運ぶことにしている。今日もそこを目指したのだが、標高が高くなるにつれ、まだ雪が解けておらずルートがはっきりしなかったために、無理をせずに引き返してきた。
※ このような状態ではどこがルートかはっきりしません。前進を断念しました。
折り返してからは、森の中ほどを進んだためにまだ陽光が十分に届かないこともあり、見るべきものはほとんどなくスタート地点に帰ってきた。
※ 森の中の遊歩道上にはこのように冬の間に倒れた木があちらこちらで見られました。
※ 森の中の雪が融ける状態ですが、木の周りが早く融けています。このような様子を「根開き」と称するそうです。
※ 遊歩道上でひと際目立ちました。菌類でしょうか?それとも派手な色で虫を誘う食虫植物かな?
私の期待は「盤渓市民の森」の最奥部で見ることができる「サンカヨウ」の花である。昨年の例から5月中旬頃が見ごろと思われるので、その頃にまた再訪したいと思っている。