ソフトバンクは予想どおり圧倒的な力の差を見せつけて4連覇を達成したけれど、同じパリーグの我が愛する北海道日本ハムファイターズに明日はあるのだろうか?あれだけ圧倒的な力を見せつけられてしまうと、早くも来シーズンのことを考えるのが憂鬱になってしまう…。
今年の日本シリーズは、私が考えていた以上にソフトバンクが巨人との力の差を見せつけて圧倒し、4連勝で4連覇を達成してしまった。ネットの世界では巨人のあまりの不甲斐ない戦いぶりに評論家やOBたちが姦しく論評を繰り広げているが、私にとってはソフトバンクと同じパリーグに属し、ペナントレースで二年連続5位に沈んだ日本ハムの来季の方が気になってくる。
私は今回、日本シリーズの全試合を観戦した。ソフトバンクの試合をじっくりと観戦したのは初めてといっていいほどだったが、改めてソフトバンクのレベルの高さを見せつけられた思いだった。投打共にレベルの違う野球を見せつけられた。
試合を観戦しながら、私は来シーズンの戦いに思いを馳せていた。果たして日本ハムはソフトバンクと互角に戦うことが可能なのだろうか?と…。
日本ハムの今年の対ソフトバンク戦の戦績は6勝17敗である。ダブルスコアどころかトリプルスコアに近い惨敗ぶりである。それも今回のソフトバンクの戦いぶりを見ていたら納得せざるを得ない思いになってしまう。
※ 栗山英樹監督
ここ4年間、3年前の3位を除いていずれも5位という下位に沈む戦績しか挙げていない。それなのに球団は早々と栗山監督の続投を決めてしまった。栗山監督は素晴らしい人柄の方だと日頃思ってはいるが、プロスポーツの監督はやはり結果が全てではないだろうか?楽天は今年4位だったが、新任の三木監督は僅か1年で更迭である。日ハム首脳陣の本気度を疑いたくなる人事である。
栗山監督の常識にとらわれない指揮ぶりが新鮮な時もあったが、今ではそれも単なる奇策・愚策としか映らない。私が今シーズンの指揮で最も憤慨したのは毎日のようにオーダーが変ることだった。これでは選手も、応援するファンも落ち着くことができない。「これっ!」と決めたらしばらくは不動のオーダーで戦うべきだと思う。そうすることで初めて本当に力のある選手が育ってくるのではないか?まだまだ栗山采配については言いたいことがあるが、栗山監督の熱烈ファンから反撃を食らいそうなのでこのへんで止めたい。
※ 有原航平投手
さらなる不安要素は、有原投手と、西川選手の大リーグ移籍容認である。日ハムは元来選手の大リーグ挑戦については寛容なところがある。それもチーム運営から考えると、高給取りの選手をたくさん抱えたくないという思惑が見て取れる。しかし、二人ともチームの主力選手である点を考えると、来シーズンのチーム力が相当にダウンすることは免れない。これではますますソフトバンクとのチーム力に差がついてしまうのが目に見えている。球団首脳は本当にチームが優勝することを望んでいるのかどうか、疑いたくもなってくる。プロスポーツのチームなのだからよもやそのような考えはないと思うが、ファンとしては気が気でない。何年もチームが優勝争いから遠ざかってしまうと、本当にファンがチームから遠ざかってしまうかもしれないという危機感をもっていただきたいと思う。
※ 西川遥輝外野手
ソフトバンクの隙のない野球を見せつけられてしまうと、来シーズンのことまで頭を過ぎり憂鬱になってしまう私だった…。
こうなったら、まだ誰にも知られていない規格外の若手の登場を待つしかないのかも。
出でよ! 若手! 日ハムにはチャンスが十二分にあるぞ~!