札幌では最も歴史がある(?)商店街「狸小路商店街」である。あらゆるジャンルの商店、飲食店が軒を並べ、その猥雑感が魅力の一つである。時代の推移に伴いその姿を変貌し続けながらも、今なお札幌の中心商店街であり続ける狸小路商店街を改めて訪れてみた。
「札幌でしかできない50のこと」の登録№040は「狸小路商店街」である。
「狸小路商店街」について、「札幌でしかできない50のこと」のガイドマップでは次のように紹介している。
※ 写真は各丁目ごとにじゅん追って紹介していくことにします。まずは狸小路1丁目商店街です。
※ 1丁目商店街は、狸小路でも端になるためか閑散とした感じが漂っていました。
「1873年(明治6年)に誕生した。全長約900mのアーケード型商店街。チェーン店から個人経営の飲食店まで200店ほどが軒を連ね、ノスタルジックな雰囲気を醸し出す。狸小路5丁目にある狸神社は、商売繁盛や恋愛成就といったご利益がある。また、7丁目にはシンガポール料理店や居酒屋など、飲食店が集まる」と紹介されている。
※ 2丁目になるとやや人影が見えるようになってきます。
私は買い物で「狸小路商店街」を訪れることはあまりないが、映画館に行ったり、イベントに参加したり、街へ出るために通ったりと、これまで何度も訪れていた商店街だったが、今回9月の某日にブログの作成のために改めて訪れてみた。
※ 3丁目は一部工事中とあって、キッチンカーのような店が数店出店していました。
私は1丁目商店街から7丁目商店街に向かって歩きながら、周りを眺め、写真を撮りながら歩いた。8月に訪れた時は商店街が賑やかに飾り立てられていたが、この日はそうした装飾品はすっかり取り払われ、少し寂しい感じのする商店街だった。
※ ボケた写真の多い拙ブログですが、これは酷すぎる!最も賑やかな4丁目を写したつもりですが…。
※ 4丁目商店街の通路に行列が…。
※ 行列の先を覗いてみると「カレーぱんだ!」とのこと。カレーパンは今ブーム?
コロナ禍の前はいわゆるインバンド客が押し寄せ、商店街の半分は外国人ではないかと思われた光景もすっかり様変わりしていたが、日本人の買い物客も多くはなかった。
私は何度も訪れているとは言っても、「狸小路商店街」について深く考察したことはない。そんな私から見て、1丁目から7丁目まで7つの商店街を見ると、大きく3つくらいに分かれそうかな?と思う。
※ 5丁目には狸神社が祭ってあります。上の写真はそのご本尊?
※ ディノスサッポロが閉館して寂しかったが、ここに新たに「サツゲキ」が誕生しました。
一つは、3・4・5丁目あたりが中心に近いとあってやはり一番の賑わいを見せているかな?と思われる。この界隈はいわゆる各種さまざまな商店が軒を並べている感じがある。
続いては二つ目は、1・2・6丁目はやや寂しくなり、出店している業種にも飲食店とか、古着屋さん、老舗の店などやや雑多な店構えが多くなり、界隈を通る人たちの数もやや少ない感じがしている。
※ 7丁目はアーケードからして他とは一線を画しています。
※ 通りがちょっと暗い感じがしますが、それがディープ感を一層深めます。
※ 他の商店街では見られない商店や飲食店が並びディープ感を深めてくれます。
最後にちょっと特殊なのが7丁目商店街である。ここまで来ると俄然飲食店が多くなる。その飲食店も韓国やシンガポールなどマニアックな店が多いような感じを受け、猥雑感を感じさせる。私は以前に狸小路の先達に連れられてそうした店の一つに案内されたが、独りではとても入店する勇気が持てないでいる。
と「狸小路商店街」を理解しているが、あるいはまったくの誤解かもしれない。
いずれにしても、札幌地下街の商店街などと比べると、種々雑多の店が軒を連ねて醸し出す猥雑感が「狸小路商店街」の魅力のような気がする。私は歴史の古い江戸の街の駅を降りたところにある雑然とした商店街が好きである。歴史の浅い札幌にあって、比較的古くから商店街を形成した「狸小路商店街」が少しはそうした雰囲気を醸し出しているところが魅力に思える。時代と共に、姿を少しずつ変えながらも、札幌の中心街の商店街として逞しく変貌し、生き残ってきた「狸小路商店街」はこれからも札幌市民に、そしてインバンド客に愛されながら逞しく生き続けていくのだろうと思っている。
《狸小路商店街 概要》
〔住 所〕札幌市中央区南2条・3条西1~西7丁目
〔電 話〕011-241-5125(札幌狸小路商店街振興組合)
〔営業時間〕店舗による
〔定休日〕店舗による
〔駐車場〕契約駐車場有り