宇宙旅行の話ではありません。 書店で ちょっと立ち読みするのは楽しいけれど コロナ禍では、そうもいかず タイトルで選びました。
【星への旅】吉村昭著 新潮文庫 6編の短編集です。
その中の 【少女架刑】で思い出すことがありました。 志賀直哉の 城の崎にて を朗読テープでいつも聞くのですが・・・その一部
自分は「范の犯罪」という短編小説を書いた。范という支那人が結婚前の妻と自分の友達だった男との関係に対する嫉妬から、その妻を殺す事を書いた。それは范の気持を主にしたけど 今度は、殺されて墓の下にいる、その静かさを自分は書きたいと思った。 そんなようなことです。
棺桶の中で 少女がずっと生きているように気持ちを書いてあります。 ちょっとホラーっぽいけど面白かったです。他に5編
星つながりで 【星々の舟】村山由佳 著 文春文庫
人は何のために生きているのか・・・・ 今ここで生きているという圧倒的な実感 それだけでいいのではないか という一節で またもや思い出した。
寅さんは 甥っ子からそう聞かれて 長い間には あー 生きていてよかったな~ と思うことがある その時のために生きている・・そんな会話です。
普通でない家族 父親と愛人との間に子(女)がいて 妻の死後 愛人と再婚 で 子供同士が姉弟とは知らずに愛し合う
ほか 6章の章ごとに主役が代わります。 父親の視点の 名の木散る では 戦争体験から 慰安婦が出てきます。
具体的に書いてあると辛くなります。。。
これまた辛くなります。若い頃【蕁麻の家】は 読んだけど 【天上の花】は読んでないので買いました。
著者の萩原葉子さんは 詩人萩原朔太郎の娘 蕁麻の家 ほんとイラクサ の家
朔太郎は長男で 次男との間に5人の妹がいます。 妻(葉子の母)は若い男と駆け落ち 2人の娘(葉子と知的障がいのある妹)は 祖母に虐待される・・
【天上の花】は これまた 詩人 三好達治の 朔太郎の美貌の妹とのこと ややこしい話です。
彼女が未亡人になると 妻(佐藤春夫の姪)がいるのに離婚します。 これもまたDVがあったり まぁ・・・
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