モモちゃんへ
日々の出来事を亡きモモに教えます。
 



今日は十三夜 その前に 芦屋町の あしや砂像展2023 オープンのお知らせです。 

 

では十三夜、このイベントに行きたいけど 当然 夜ですからね。弟嫁が言うには鹿や猪が出る 行かんほうがいい

何度もそう言われました。 樋口一葉の【十三夜】そして 宮澤賢治 【なめとこ山の熊】 どちらもとても好きです。

 

【十三夜】 友人から借りた朗読CDで 朗読は 河面十恵子 さん よく聞きます。 子供を残して実家に帰る・・でも

離縁状を取ってほしいと訴える娘 不条理さに憤慨してもうここに帰ればよいという母親 一時の感情で離縁してわが子に会えなくなると説く父親 それぞれの気持ちを 切々と訴える  十三夜の夜そして・・・ 

 

宮沢賢治の 【なめとこ山の熊】は 色んな短編集に入っています。時々読みますが 朗読CDはないので 音読しました。

 

猟師の小十郎は 熊を殺すことに罪悪感を感じて 「やい。この次には くまなんぞに生まれなよ」と熊に言い聞かせながら、生きるために仕方がないのです。

そんな時 熊が 2年間待ってほしい と命乞い 2年後に約束通り 小十郎の家の前で血を流し身を捧げる。 小十郎は・・

 

この場面で 熊の親子が淡い6日の月光の中 (もう少し月は細いですね。)優しい会話をしています。 ・・・ひきざくら の花を 子熊が見たはずないのに 知ってるといいます。 そしたら 「お前 とってきたの きささげの花でしょう?」と母熊 

 

心に残る言葉 

けれども日本ではきつねけんというものもあって、きつねはりょうしに負け、りょうしはだんなに負けるときまっている。ここではくまは小十郎にやられ、小十郎がだんなにやられる。だんなは町のみんなの中にいるから、なかなかくまに食われない。けれどもこんないやなずるいやつらは、世界がだんだん進歩すると、ひとりで消えてなくなって行く。 

 

最後の場面も月光の中 気弱になった小十郎は熊に殴られて 熊は小十郎に 【殺すつもりはなかった】といい 小十郎は熊に【くまども ゆるせよ】 さえざえ何か笑って笑っているようにさえ見えたのだ  見える気がします。十三夜に・・・ 

              

 

【名もなき少女に墓碑銘を】香納諒一著 PHP文芸文庫 をご紹介します。

 

絡み合って 読みだしたら なかなかやめられなくなります。 

 

 

                

最後に・・・ 本当は十三夜と言って 思い出すのは ブログ友の とん子さん

元気のいい若々しいおばさんなのですが 一昨年の10月から2年 更新がありません。 最後の記事に十三夜の月を追加して。

とん子さん 今日十三夜ですよ。 

 

 

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