鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

「さかなの森」について

2006-03-07 18:50:05 | 広瀬川
 皆さんは、宮城県内水面水産試験場のHPをご覧になったことがありますか?《さかなの森》というHPがあります。それによると、水産試験場は、仙台市や広瀬名取川漁協と、また東北大学とも共同で堰や鮎についての研究・管理をしているそうです。その中に「平成17年度広瀬川アユ遡上状況(6月下旬:最終版)」という記事があります。なかなか興味深いことが書いてありますが、「昨年(平成16年)は6月上~下旬に郡山堰のたたきの部分で1網あたり100尾近いアユが採捕されましたが、本年(平成17年)は10~15尾で、上流の愛宕堰ではほとんど採捕されておりません。」とあります。
 皆さんご存知のように、長町周辺には郡山堰と愛宕堰があります。堰を設けた理由はもちろん七郷周辺への灌漑のためですが、この二つの堰のために天然遡上のアユは上流に遡上できません。絶対的な水量が少ないためですが、堰の魚道の構造にも大きな問題があります。そのため数年前に、仙台市は郡山堰の魚道の改修を行いました。しかし、その改修の結果はどうだったのでしょうか?素人には何ともいいようがありませんが、あまり効果はなかったのではないかと思ってしまいます。本当に魚のために有効な魚道だったのでしょうか?
 この調査によると、平成17年の中流域のアユはほとんどが放流されたアユということのなります。17年の解禁日、7月1日は澱橋上流では珍しくたくさんのアユが友釣りで釣れました。午前中で43匹ですか、よく釣れました。しかしこのアユは放流アユということだったのですね。天然遡上アユも加わればもっともっと釣れたということになるのでしょうか。
 しかし、天然遡上が多かったという平成16年の釣果は見るも無残なものでした。7月1日の解禁日、同じ場所でたったの3匹でした。これは放流アユがいなかった(いなくなった)からなのかどうか?天然遡上が多ければこんなに悲惨な状況にはならなかったと思うのですが。この年は冷水病が騒がれた年で、解禁日には死んでしまって流されてしまったのかもしれません。
 長々とあまり理路整然としない文章を書いてきましたが、要はせめて魚道がもう少ししっかりとした、魚のための魚道になっていれば、天然遡上もそれなりに多く、加えて放流アユも多ければ、少なくとも7月の半ば頃までは広瀬川でも十分にアユの友釣りが楽しめるのではないかということをいいたかったわけです。すぐに釣りきられて、後が続かなくなるということが、いままでよりは遅れるのではないか、そう思いたいものです。
 皆さんと、今年の《さかなの森》の研究を注目していきたいと思います。

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