鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

ここまで分かったアユの本①

2006-03-16 22:46:43 | お知らせ
じっくりゆっくり楽しんで読んでいます。第1章からなるほど、そうだったのか、と思った、感じたことを下記に箇条書きで書いてみます。

・なぜアユはなわばりを持つ気になるのか?
 A:水温と餌となるコケの量が少し関係があるという程度のものだそうです。はっきりとは分かってはいないということ。
・群れアユは落ちこぼれのアユのように思われてきたが、「群れる」ということで襲っているかのように思えるときがある。
・カワウが一杯いる川は、単に魚が少ないだけではなく、サイズのバランスが異常(稚魚と30cm以上の大型魚のみ)で、かつ非常に警戒心が強くなっている。
・土用隠れとは、水が少なくなったために瀬が生息場としての価値を失し、淵に移動すること(=避暑をする)
・冷水病の菌そのものの病原性は弱い。健康な魚であれば発病することは少なく、体力が低下したときや水温の急変などでストレスを受けたときに発病する。
・冷水病は国外から持ち込まれた日の浅い病気のため、アユと菌との「付き合い」がまだうまくできていない。そのために、発病し始めると時として大量死まで一気に突っ走ってしまう。
・アユが水質浄化につながるーアユが多いほど、漁獲される量が多いほど浄化能力は高くなる。(窒素やリンを水中から取り上げてくれるから)だから、アユが多いと水が綺麗な感じがする。ここに、アユを増やすことの公益的な意義がみえてくる。
・大きい魚から降下し始める。出水と結びついていることが多い。出水が生理的な刺激となり、降下行動が促される。
・アユの産卵の遅れや中流域への残留は、秋の出水が産卵場を「造成」してくれる。少しでも良い条件で子孫を残そうとする親アユの懸命な姿。
・子の生き残りという面から見ると、下流部に産卵場が集中している地域は自然条件に恵まれている。産卵場の位置は、河川の勾配や石の大きさによって決まる。
・アユは河口域(波打ち際)が住処で、海に住むよりも成長がいいらしい。[近低層]
・海に流下したアユは、基本的に表層を経由して岸に向かって運ばれるが、波打ち際のすぐ沖まで来ると群れをつくれるようになるまで低層に集まる。

 以上の様なところですが、どう思いましたか?そんなことは知っていた、何を今更と思う方もいらっしゃるでしょうか?
 何しろこの本は、写真も一杯あるので眺めているだけでも嬉しくなります。

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