鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

あの日から、7年1ヵ月

2018-04-11 21:38:54 | 思いつくまま

      

 きのうきょうと野良猫の写真をアップできました。恐がっているのか、不審に思っているのか。

 

            (午後3時10分頃)

 この大学生のサークルも活動を始めたようです。

 

 きょうの天気は不安定でしたね。曇ったり晴れたり、雨粒が落ちてきたり、ただ全体に寒くはなかったので助かりました。

 

  (広瀬川の水量が急に少なくなりました。発電所の放水を止めたのかも?)

 

 いやあ身内の人がきのう入院し、きょう午前中手術。予定を大幅に超過して手術が終了。待っている間の長かったこと。ただ待っているだけでも、不安や心配が駆け巡りますし、疲れます、心身ともに。

 

 (これは梅)

 もう午後はぐったりしてしまい(自分が手術したわけでもないのに)、帰宅して昼寝をしましたが、それでも疲労はとれず、夜まで引きづり8時過ぎ頃になって何とか復調した感じとなりました。 スミマセンね、愚痴ばかりで。

 

 

 仙台の桜も、というかこの近くの桜は既に散りはじめ、風が吹けば桜吹雪。桜は一方ではまだ咲き誇り、一方では散りはじめるいうこの時期の桜が一番桜らしいというか、この時期に相応しいと思いながらシャッターを切っています。

 

 病院からの帰りふと見上げた知事公館。仙台城の一つの門を現在地に移転して、歴史の風貌を感じさせていますが、ちょうど桜とのコラボもなかなかいいじゃないかと感じた次第です。

 

    

 

 みなさんはこういう本を見たことがありますか。私は3月の新聞の書評で初めて分かった最大です。そしてその書評でかなりの衝撃を受け、これは是非とも手に入れて読んでみなければならないと思いました。

 

 「津波の霊たち 3・11生と死の物語」 発行は早川書房、初版は2018年1月25日です。書評が掲載されたのは3月上旬のように思います。本体定価は1,800円です。著者がイギリス人のジャーナリストということも気になりました。

 書評を書いた人は横尾忠則さんです。横尾さんといえば作家ではなく美術家です。彼の書評の中の文言です。

 『車、トラック、船、死体が高い建物の上へと持ち上げられていた。ダンテの地獄の挿絵のように瓦礫の下から突き出た子どもたちの脚と腕。眼から絶えず血の涙を流す泥に埋まった児童。五感を閉じたくなる惨状の報告に頁をめくる指が止まる。』

 

 『このまま死んでしまった多くの魂はその後、沢山の人々に霊となって目撃されている。さらに被災者の支援を続ける仏教僧の金田住職の元には、生に未練と執着を残したまま死んだ霊たちが魂の救済を求めてあとを絶たない。』

                         

 『現地を何度も訪れて本書を書いた英国のジャーナリストの驚異の報告書はまさに現代の「死者の書」として永久に日本人の心の中に留められるだろう。』

 

 しかし、いつもの本屋さんを何回覗いても見つからないので、注文することにしました。でもその時すぐには入荷はしないでしょうと言われました。何で?と思いましたが、早川書房の本だということのためでしょうか。

                  

 海外のミステリーの翻訳の分野ではトップクラスですが、単行本では入荷しにくいのでしょうか。でもこの頃は落ち着いていますが、カズオ イシグロさんの本が一時一杯本屋の棚に並びましたね。

 そういうことがありましたが、先週末にようやく入荷したとの連絡がありました。

 という次第で読み始めているのですが、これはわたしもこのブログで何回かとりあげている、今回の大災害の最大の悲劇である大川小学校の児童たちの生と死を家族に密着して報告書としてまとめたもので、一つ一つの死が重たいので気軽に読み進めるという訳にはいきません。

 まだ読み始めたばかりですが、それでも感じたこととして、この大川小学校のことは地元の河北新報も大きく取り上げて特集として記事にしてはいますが、国民性の違いでしょうか、同じ日本人としてどうしても深く切り込めないようなことでも、イギリス人だからか日本人なら聞き出しにくいようなことでも聞いて、そして帰ってきた返事でもありのままに書いているという気がします。

 つまり聞いたこと聞き出したことをありのままに書き記している、日本人なら躊躇い削除したくなるようなことでも正直に書き連ねているという気がします。だからこそなかなか読み進められないと思います。

 思いますが、やはりこれは読み進めなければならない本であると私も思います。とっても辛い本ですが。 まとまりのない文章となってしまいましたが、東日本大震災のことを忘れない、忘れるべきではないと思う人ばかりではなく、関係ないと思っている人たちも、そういう人たちこそ読んでみるべき本と言えるかもしれません。


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