
前回のつづき。
ともかく今回の目標の一つである権現岳に向け歩き始めた私たち、軽装になり少しはラクになったのでペースが上がったようだ。しばらく歩きノロシバ着。そこからはクサリ場もある岩場を通過。天気はガスが出てきて数分ごとに展望が変わる。
雨こそ降っていないものの「撤退か!?」と少しだけ考えてしまうほどだった。


何とかクサリ場を征服しギボシ着。このあたりからガスの晴れ間に山頂と直下にある権現小屋が見えてきた。やった、もう少しだ!
その先の岩場を慎重に歩き権現小屋通過、そしていよいよ…。

15:00権現岳登頂!
標高2715メートル、これまで登った中での最高峰だ。しかしガスが出ていて遠望はなし。時おり近くの山々が見え隠れしている。それでも険しい岩場を越えて頂上に到達した喜びは格別だ。
これまであまり「登頂」ということにこだわらずに山歩きを楽しんでいたつもりだが、この喜びで私の中の何かのスイッチが入ってしまったような気がする。
しかしいつまでも喜んではいられない。天候は下り坂のようである。下り始めてすぐ、少々雨がパラつき「いよいよ来たか」と覚悟したが実際はそれほどでもなく無事岩場通過。ノロシバまで戻ってしまえばもう安心だ。徐々に青年小屋のテント場が見えてくる。私の黄色いテントがビールの色とオーバーラップしてきた。幻覚!?いやいや、ただ早く冷えたビールを飲みたいだけであります。
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