
前回のつづき。
バス停から歩くこと三時間と少々、ようやく目指す山頂直下にある最後の試練の前に立った。先に登ろうとしていた登山者がいたので少し会話を交わしつつ見学することに。ネットで見ていたイメージよりは少し低かったものの、やはり平らで急角度の一枚岩。先を行く登山者が攀じ登るのを見ているのもハラハラ。
しかし割とあっけなく上部のガレた部分まで行ってしまった。そこからまで行ってしまえば何とかなりそうなのは下から見ていても十分わかる。
そしていよいよ我がヘナチョコ登山隊の番がやってきた。一人、そして一人と岩にしがみつく。
しかし、というかやはり先行していた登山者同様に最初の取り付きこそ手間取ったもののその気になり体を持ち上げ岩の裂け目に足を掛けてしまえば「ファイトォォォォぉぉ」「イッパァァァツ~!」などと声を張り上げることもなく登頂を果たすことが出来た。

そして頂上。ガスっていて展望ナシ。虫が多くしかも何故か生暖かい。登頂のヨロコビはあったものの見晴らしがよくないとたいしてやることもないので記念撮影を済ませ、しばし休憩して梯子を使って岩を下りた。


その後扇平まで戻り昼食。バスの時間を確認すると塩山行きの最終(16:16)の一本前(14:56)にギリギリ間に合いそうな時間だ。
と、いうことで我々の思考はすぐに温泉→ビールという図式に代わり誰からともなく急にハイペースになりバスの到着三分前にバス停到着という離れ業をやってのけたのであった。