
週末は入院している伯母を見舞いに荒川区の町谷へ。
そのあたりには子供の頃よく遊びに行っていた。まさに「下町」の長屋住まいで、栃木の田舎に育った私にとっては驚きの連続。何せすぐ隣には家があり、道路も入り組んでいてそんな路地まで夜更けになるとチャルメラの音と共にラーメンの屋台が来る。
そんなノスタルジィの街を後に「さて、どうやって帰るか」と。
銀塩カメラを持って来たこともあり出来れば下町の雰囲気が残る街並を探しながら西日暮里あたりまで歩こうかと思ったのだがまだ暑く、町谷から都電荒川線に乗ることにした。

これまで旅先で路面電車に乗ったことは何度かあるが、都電は初めて。ノンビリとした雰囲気がタイムスリップのような感覚を味あわせてくれる。

途中窓の外を見ると「あらかわ遊園」の看板が。子供の頃連れて行ってもらったこともあるような気もするが既に遠い記憶なので曖昧となってしまっている。少しだけ切ない気分になりながらも都電は走り続け、思うところあってとある駅で下車することにした。
つづく