
今日夕方の磐梯山
先日行われた大橋のぞみちゃん主演『ハッピーバースデー』の原作本を買って来た。
ドラマの予告を見て、原作が読みたいと思う作品はなかなかないのだけど
久々に自分的のヒット作ではないかと思った。
筋書きはこちら

どうしてもドラマが始まる前に読んでみたくて、大きい本屋さんへ行ったが
そこで置いてなくて、店員さんに聞いても知らないという。
ネットで買うかしかないと思っていたところ
別のお店で発見! 店員さんも読んだ様で…良い話ですよと絶賛の一作。

かなり厚い本で、ドラマが始まるまで読み終えるかどうか心配だったが
読み始めて、読者をひきつけて離さない面白さに、つい一気読みしてしまった。
世の中には、無条件に子供を愛せる親ばかりではないと実感。
その裏側には、親自身の子供の時の体験やら想いやら
よく耳にする虐待の連鎖という言葉があるが…かなり根の深いもなんだなぁ~。
元々 大橋のぞみちゃんって子は、あまり好きではなかったのだが
あの子はシリアスな役柄がすごく合っていると思うのは私だけだろうか。
親の愛を得られずに、それでも悲しいほどに親の愛を求める
そんな、あすか少女を見事に演じていたようだ。
ドラマと原作には多少の違いがあって、時間内に収まるようにまとめられているので
ちょっと物足りないような気がしたが、原作を読めば子を愛せない母親の葛藤や
悲しみのあまり声を失ってしまった少女の苦悩。
それを見守る祖父母の愛と、声を取り戻すまでと取り戻した後の事
特に祖父の愛情の深さに、読む者の心を強く揺さぶった。
特に祖父のあすかへの想いというか、自然の景色や生き物たちを通して
自然はいろんな恵みで回っている…だとしたら生きてる事も自然の恵みだと
時間は風と同じでいつも流れて、どんなに辛い事や悲しい事もいつか流れて行く
過ぎた時間に囚われていると、新しい時間を見失ってしまう…祖父の言葉だった。
家族というものと親子の愛と…それだけに限らず
声を取り戻してからの、あすか少女の強さや生き方が
家族一人一人の生き方をも変えてしまう…
60億にひとつの奇跡とあるが
世界中には60億人もの人がいる中で出合えた奇跡
それほどの『奇跡』を起こして、人はこの世に生まれてくる…そんな一作だった。
という事で、今日の一枚 畑の隅に菜の花系の花をUP!
