あんな話こんな話

会津生まれの会津育ち…三匹の猫と柴ワンコや家族に囲まれ、家庭菜園に勤しみ都会には住めそうにないローカルな私の日常。

新たなる介護生活

2021-08-10 00:31:19 | 介護
また暑い一日が始まる!
 
肺炎で入院した夫が先日退院する事になった。
しかし、度重なる入院生活で足の筋力は失われて
歩くのには自力は無理な状態となってしまった。

一応病棟でもリハビリのようなものはしてくれるのだけど
無理強いはせずに…何といっても病気を治すのが先決の病棟だから
リハビリはリハビリ専門の科があるわけで
本人がやりたくないと言えば、せいぜい車いすで
その辺りの散歩程度に終わってしまうようだ。
 
院内のドトールで小休止!
 
コロナ渦の為に付き添いや面会も出来ずに
看護師さんに様子を聞くくらいで、果たしてどんな様子なのか。
病状も良くなって、そろそろ退院出来ますと言われても
心から喜べるものでもなく、ただ戸惑いだけが先に立った。
 
院内のソーシャルワーカーさんと夫の様子を見に行ったのだけど
さすがにこのままで退院と言ったって無理!!
すでに自力で立つ事は難しく、若い人ならリハビリ科で
がっつりリハビリでもしたら大丈夫なんだろうけど
高齢で元々足腰の弱っていた夫には
普通の生活を望む事は無理のようだった。

在宅介護のケアマネージャーさんの計らいで
急きょ介護用のベッドと車椅子のレンタルをして
この先たぶん夫はベッド上の生活をやむなくなる様だった。
 
それでも車椅子の乗れば、楽しみにしていたディサービスにも行ける。
ただみんなと一緒に食卓を囲む事は出来ないかもしれないけど
代わる代わる孫たちが顔を出して
お休みの時はじいじのお部屋で遊んでいたり
まあ、ケンカをしたりもするのだけど、そういう日常は味わえるわけで…。
 
そんなわけで先週の金曜日に無事退院して
なんとか数日が過ぎて、まだリズムみたいなものは出来てはいないけど
昔取った杵柄とでも言おうか、なんとかなるべって思っていたのは
少々甘かったかなと思う事もある。
 
何といってもビックリしたのは食生活の事で
度重なる入院で足の筋力が衰えるばかりでなく
元々何年か前の脳梗塞の時に口に麻痺が少し出たせいもあって
しゃべる事も分からない事も多かったけど
なんとか生活には支障なかった。
 
でも今回のように肺炎ともなると誤嚥性肺炎のリスクが高く
ミキサー食にされていたようだった。
だから退院に当たってもミキサー食にしてくださいと
病院の栄養士さんからキツク言い渡される事となった。
 
夫の場合、お粥はこの量からスプーンで2つすくい取った感じだそうだ。
それで270? 280グラムなんだと!
 
あたしは…ばあちゃんの時と同じようにお粥と
せいぜい舌で潰せば食べられるくらいの煮物とか
そんなふうに思っていたのだけど、何に対してもとろみをつけて
お粥とオカズは必ずミキサーにかけてくださいと言われる。
 
赤ちゃんの初期の離乳食だと思ってもらった方が良いですって!
 
ふぅ~~ん、出来るのか。
この面倒くさがり屋の私に?
いちいち一食分をミキサーにかけるだと!!

病院だとそういう患者さんがたくさんおられるだろうから
当たり前に作るのだろうけど…一人分ってミキサーにかける?
そして洗って仕舞って…そんなことしていたら他の事何もできない!!
って、こういう状態の夫がいて
他の事をしようとする事が間違いなのだろうか?
 
いろいろ考える。
 
いちいちミキサーを使わなくても出来るミキサー食はないものかと!
あるんだよね~やっぱり私と同じように考えたりする人!!
おろし器なんかを使うのも一手あり!
でも私がこれこれ~~って思ったのはすり鉢で
ちょっとお椀よりも少し大きめな小さいすり鉢が
お誂え向きに小さいすりこぎ棒もあるし!
これを使ってカボチャの煮物をすり鉢で潰してゴリゴリしてみる。
 
一番使えそうなすり鉢
 
おろし器はどうかな?まだ使った事はない。
 
ダイソーで見つけた手もみジューサー、いずれ使ってみようかと。

そこに牛乳を入れてトロミの粉を少しパラパラと
同じように魚は缶詰を使ってミキサーにかけてくださいと言われていたので
すり鉢に入れ粗く潰してからゴリゴリとすっていく
なかなかの出来栄えだなと自画自賛!!
 
すり鉢は使ってすぐに洗えば、すぐに別なものにも使える。
日本人すごいな!! 文明の利器だわ!!
多数の櫛目を付けたすり鉢は日本の備前焼に始まったらしい。
 
他にもダイソーの手もみジューサーなんてものもあって
それも手に入れてみたので、いずれ試してみようと思っている。
何でもやってみようと思えば何とかなるものだと
まだまだ、いろいろ問題はあるのだけど
取りあえず、これで食事は何とかなる。
 
ミキサー食食べられるものにも限りがあるみたいだけど
反面考えてみたら要はすり潰せば何でも食べられるって事かもって
トマトなんかも細かく切ってすり潰してとろみをつけたらイケる。
スイカはマッシャ―で潰してジュースにしとろみをつける。
 
いわしの缶詰
 
こんなのがすり鉢で見事なミキサー食へと。
 
カボチャにしても然り
 
なんでもありだな。
 
記念すべき一食目
 
トマトもすり鉢でとろみをつけて。
 
なんて考えたミキサー食だけど
正直、また介護のカテゴリーを使うようになるとは夢にも思わなかった。
近所にすむ高齢のご夫婦を見かけるたびに
あんなふうに老後を過ごしたかったって思ってしまうけど
こればっかりはないものねだりってヤツだよね。
新たなる介護生活第2章の幕開けとなった。
 
 
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