津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■お安く読む・岩波新書 「村 百姓たちの近世」

2015-03-31 21:37:36 | 先祖附
村 百姓たちの近世〈シリーズ 日本近世史 2〉 (岩波新書)
 
             岩波書店

内容説明

古くさい因習の共同体とイメージされがちな近世の村社会。だがこの時代、百姓たちは生産力の主な担い手であり、互いに支え合いながら田畑を切り拓いて耕し、掟を定めて秩序を保ち、時には国家権力にさえ物申す存在だった―。活力あふれる村の生活を丹念に追うことから近世日本に新たな光を当てる、画期的な一書。

目次

第1章 村の景観(村絵図を読む;村の形;郷帳・国絵図の村)
第2章 村の成立(地侍衆と村衆;村造りと公儀;地元を去る者・残る者)
第3章 百姓と領主(村の掟と村役人;法度と掟;相給村から;触書と願書)
第4章 暮らしと生業(四季の暮らし;草肥農業;農家経営)
第5章 開発と災害(開発の臨界;生業が生む災害;自然史の中の社会史)

著者紹介

水本邦彦[ミズモトクニヒコ] 
1946年群馬県生。1975年京都大学大学院文学研究科博士課程単位修得。愛媛大学助教授、京都府立大学教授、長浜バイオ大学教授を経て、京都府立大学・長浜バイオ大学名誉教授。専攻は日本近世史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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■桜に寄せて

2015-03-31 07:18:40 | 徒然

 熊本の桜は八・九分咲と云ったところだろうか、いささか強引だが桜つながりで・・・・・・・・

熊本藩領・豊後の鶴崎の御舟歌に「桜揃」というものがある。(歌詞の改行については出典の通りとした。)
優美な歌詞の舟歌が、音吐朗々船頭衆・水主衆によってのびやかに鶴崎の湊内に満ちたのであろう。
歌詞だけが残り、メロディー(?)が失われてしまったというが、なんとか聞いてみたい気がする。
ある方から、作詞家星野哲郎氏が周防大島のご出身で、お詳しいのではないかとご教示をいただいたが・・・・・・・・どうしたものか 

         桜揃

         やんれ鶯が声にひかれて見れば見し エイ花なり

         けりや初桜 くる/\春にまた咲いづる 花の錦の

         糸桜 彼岸桜にふけんそう(普賢草) エイ御法の花共

         言ゝつべし たい三ぼくに薄さくら エイ色能キ花の

         枝(に)/\ かさねさくらに八重桜 花をあらしの吹く

         とき といてちらすな樺桜 エイ華なき時の

         塩がまは はまて見事なさくらかな さよ姫の

         小桜の 花もどりなるか宇葉さくら ちるをおし

         むか咲かねて いつも盛はおそざく(ら)咲く時わん

         花のかずにはあらね共 エイちるにはもれぬ山桜

         老をなぐさむ花見の酒宴 うたゑは心も

         若木のさくら サン吉野ゝ山を雪かとみれは 行では

         あらで華のふゞきよの 此とさん(土産)に 花は折

         たしのん エイきは 

色々調べていたら宇久須柴区出崎神社舟歌のサイトによく似た歌詞の「桜揃」を見つけ出した。
静岡県の賀茂郡西伊豆町宇久須というところだが、古くからの湊町らしくこのような舟歌が残されている。
遠く九州の鶴崎とも海路を通じての交流があったのだろう。メロディーは残されているのだろうか・・・・・・ 

         桜揃
         ヤンレ鶯の声にひかれて見れば見し花なりけりや初桜
         来る春にまた咲き出づる花の錦の糸桜彼岸桜に普賢象
         御法の花ともいひつべし泰山府君に雲珠桜色よき花の
         枝に枝かさね桜に八重桜花に嵐の吹きとひて散らすな
         樺桜花なき時の塩竈は葉までみごとな桜かな佐保姫の
         小桜の花もとりどり姥桜散るを悔むか咲きかねていつ
         も盛は遅桜咲く時は花の数にはあらねども散るには漏
         れぬ山桜老をなぐなむ花見の酒宴うたへば心も若木の
         桜ヱンヤヨヱンヤヨコノ嵯峨の桜はヨウ散るか散らぬ
         かヲウランイヨホウ嵐こそ知れ花のふヾきぢやヱント
         サンヨ花はをりたしノウ木は高し離れがたなのサンサ木のもとよ 

コメント (2)
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