津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■綱利公生母・清高院って何者

2022-06-13 09:20:49 | 歴史

 大納言様の娘だというが、なんとも得体が知れないのが綱利公生母・清高院、実のところどうなのだろうと勘ぐったりする。
綿考輯録の編者・小野武次郎は、綱利公の懐妊の経緯を記している。

閏九月十五日の岩間六兵衛から長岡監物宛書状(抜粋)
    懐妊之者御満足ニ被思召候通被仰下候、親ハたいかうのそうせふ様御内ニ而内海但馬と申候、
    此そうせふの儀ハ只今之広橋大納言御舎弟ニ而御座候、すしょうもあまりあしき物ニてハ無
    御座候間、先々大慶ニ存候、以下略

 親は太閤の曽祖父の御内の内海但馬という人物だとしている。

綱利は寛永20年の生まれだから、広橋大納言とは広橋兼勝の子・総光だと考えられるが、この人物についてはよく判らない。その弟が「太閤の曽祖父」なる人物であり、内海但馬はその御身内だというのである。
太閤とは 関白に任じられたものの子息が関白になったとき,父である前関白を呼ぶ称号だとされるが、小野武次郎の時代に太閤と呼ばれた人は誰だろうか。
その人の曽祖父という事になると、時代的にあうのか?これも疑問である。

 処が細川家家譜によると、綱利生母は「京都浪士・清水道是女・吉」と書かれている。内海但馬はどこに行った。
清水道是については「於豊前小倉御侍帳」に於いては、清水大納言としるす。
また「京都住 慶安三年肥後下向、城内竹之丸居住 万治元年、合力米三千俵・百人扶持 寛永(文)三年二月三日歿」と記す資料がある。
これはつまり、娘のコネと言った感じだが、どうやら御家門の扱いを受けたようである。

    1、道是  京都老人・御客分・清水大納言 五十石 (於豊前小倉御侍帳)  
        女・吉 細川綱利公御母・清高院
        京都住 慶安三年肥後下向、城内竹之丸居住 万治元年、合力米三千俵・百人扶持
        寛永(文)三年二月三日歿

    2、数馬・勝昌  
           人持衆併組迯衆 百五十人扶持 元禄三年正月七日依願隠居 (御侍帳・元禄五年比カ)
        道是跡合力米扶持直に拝領 寛文五年七月合力米二千俵加増、都合五千俵、百人扶持上る
        元禄三年五月致仕、隠居料百五十人扶持 宝永四年二月十八日歿
        妻・小倉小笠原右近将監一門・帯刀姉

    3、靭負・勝貞(養子 実・清閑寺大納言国宗四男・壬生是観 初・市正、縫殿 室・綱利女伊津) 
           人持衆併組迯衆 四千石 元禄三年正月七日新知相続 (御侍帳・元禄五年比カ)
                              四千石 御一門 屋敷・手取
        綱利の招きにより下向、元禄三年家督・御一門 合力米を地方に直、四千石拝領
        元文四年二月致死、隠居料百五十人扶持 寛保二年正月ニ十四日歿
        後妻、長岡興知女ハナ

「すしょうもあまりあしき物ニてハ無御座候間、先々大慶・・」とした、吉の実父が行くがた知れずになってしまった。
清水大納言なる人の養女にでもしたのか、そうならそうで正直に書けばよかろうに・・・

 

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■山崩れで小指負傷

2022-06-13 07:28:56 | 徒然

 ここ数日色々調べ物をした本が積み重なっていた。中にはプラスティックのファイルが挟まったりしている。
昨晩は少々晩酌で過ごして自分の部屋に入ったが、この本の山につまずき崩れて、右足の小指を襲った。
厚い本の角(荒木精之著・近代への叛逆)があたって声も出ないような痛さ、椅子に倒れ込んでしばらく動けない有様。
10時ちょっと過ぎたころだがそのままベッドに倒れ込んだが、ずきずきして暫くは寝付けなかった。
今朝は6時過ぎに起床したが、まだ小指が痛い。よく見るとすこし腫れている。小指をかばうから、歩くのに不自由する有様である。
一気に読んで本棚に返せばよいのだが、繰り返し読まないと傘寿爺様の頭に入らないから、資料や本はすぐ小山を作る。
原因はプラスティックファイルが挟まっていたからだ。
今日の朝食後の仕事は、ざっと片付けたままの状態の本の山を・・・綺麗に積み上げる作業である。

                                             

本棚の前に移動ラックがあり、資料ファイルがならび、その上はコピーその他の山・山・山。ファイルの前の透間には文庫本がならんでいて資料ファイルを取り出すときには一騒動です。足元は御覧の通り、パソコンデスクの左手も状況は同様です。

コメント (2)
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