津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■大番外のこと

2022-06-18 14:40:18 | 熊本史談会

 熊本史談会6月例会に出席する。今日は「西南戦争」研究の第一人者・勇知之氏の講演である。
会員出席16名に加え、ビジターも同じくらいの方々の出席を得た。
前半45分は会の例会で、連絡事項その他で時間を費やす。10時開演の予定だが勇先生の姿が見えない。
会長はじめ役員の方々がそわそわし始めた。電話連絡もつかないようだ。5分が建ち10分が経過すると、もしや事故でもと考えたり始める。
15分が経ち、30分にもなるとこれは手違いだろうという雰囲気になってきた。
司会者はあの手この手で時間消化につとめられる。そして大番外で突然私にご指名がきた。
未だ随分時間が残っている。まずいなと思いながら、なんとか時間をつぶさなければならない。
特にビジターの皆さんには不快な思いで御帰りになる事を避けなければと思い、頭をフル回転させて30分余りの「余計な話」を申し上げた。
こういう時はくだらない話が良い。時折笑い顔も見えたから善しとしなければならないが・・・こういうのは疲れる。
とどのつまりは、勇先生の土日の勘違いで、全く違う方向にお出かけという事が判ったが、事故ではなくて一安心。
また日を改めて話をお聞きすることになる。

 しかし、多くのビジターの皆様が出席されたという事は、皆さんの関心の高さが伺えた。
夫々の家に歴史があり、夫々の方がいろんな歴史の場面に遭遇されているだろう。
今一度「我が家の歴史」を振り返ってご先祖様を偲んでいただきたいと力説・・した。

こういうのは疲れる。しばらく午睡と参ろうと思う。

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■聞く力

2022-06-18 07:19:45 | 徒然

        鳴け聞こう我が領分のホトトギス

 出典がどこにあるのか良く承知しないが、加藤清正が詠んだものだとされている。
どなたかの創作であろうが、よくつくられた句ではある。
小領主が割拠してまとまりのなかった肥後の国は、佐々成政の治めるところとなるとその小領主たちが反旗を翻した。
いわゆる「肥後国衆一揆」である。その結果は秀吉にとっては好都合であったろう。一揆衆を成敗し成政をなき者とし、小領主たちは新領主加藤清正の許に服従せしめた。
成政の失敗を良く手本として治世に臨んだ。良い家臣にも恵まれ治水利水の事業は美田を産んだ。
そのために「神」ともたたえられ、地元熊本では「清正公」に二重敬称で「様」をつけ、親しみをもって「せいしょこさん」と呼ぶ。

熊本は「俺が俺が・・」で、個人の主張が強く、意見がまとまらないお国柄であるが、これは小領主の割拠時代の産物であろう。
「聞こう」という清正のこの想いは清正一人のものであったのが残念である。

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