今年は寅歳、亡くなった母が寅歳であったことを思い出した。姉(4年前死去)に言わせると「根性者」ということになる。私が2歳に成る前に父が亡くなり、姉弟を苦労して育て上げた訳だから、確かに根性者であったのだろう。そんな母は自分の干支は「寅」それも「ごうの寅」だといっていた。姉が言う根性者から「剛の寅」か「豪の寅」だとずっと思い込んできた。生きていれば九まわり目の寅年なのだが、誕生の大正3年の年表を見て思わず苦笑してしまった。「甲寅=きのえとら」生まれだ。これを「こうのとら→ごうのとら」と言ったのではないのだろうかと・・。
口数の少ない細身の物静かな人だったから、姉のいう「根性者」も以外だったし、ましてや「ごうの寅」も母には似合わぬもので不思議に思っていた。「甲寅」が正解であるのかどうか、来世で母に再会するまでは謎のままだが、案外こんな所が正解なのだろう。
とんだ勘違いで60数年を過してきた。
口数の少ない細身の物静かな人だったから、姉のいう「根性者」も以外だったし、ましてや「ごうの寅」も母には似合わぬもので不思議に思っていた。「甲寅」が正解であるのかどうか、来世で母に再会するまでは謎のままだが、案外こんな所が正解なのだろう。
とんだ勘違いで60数年を過してきた。