幽齋公室光壽院(麝香)御実家の沼田家実記から、「延元様玄也公御一代之御儀覚書」を、
数回に渡りご紹介する。
光兼---+--光長---+----女
| | ∥
| | 竹田梅松軒
| |
| +----女
| ∥
| 松井康之
|
+--女(荒川治部少輔晴宣室)---菅野輝宗
|
| 篠山五右衛門 篠山与四郎
+--女(飯河山城守信堅室)---飯河豊前宗祐---長岡肥後宗信
| 慶長11年7月父子共に誅伐さる
|
| +--女(細川興元室)
| 1 | 2 3
+---清延--+---延元---+--延之 +--延相---兼辰
| | 4 | 5↓ 6 7
| +--延将---+=========兼辰---元昭---将休(熊五郎)
|
| 細川藤孝(幽齋)---+--忠興---忠利
| ∥ |
+-----麝香 +--興元
|
+---女・北畠左衛門佐教正室---女・米田求政室
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+---女・進士美作守国秀室-----進士作左衛門(田辺城籠城)
|
+---女・築山弥十郎貞俊室(義晴命により藤孝生母付き)
一、元亀三年壬申月日不知京都御誕生字小兵衛後長岡勘解由左衛門延元
一、御父道安様 称沼田勘解由左衛門清延後称道安 御代公方家江被成御近習若狭國隈川城主永禄八年
公方義輝公号光源院殿為三好氏御切腹被成候以後道安様御浪人被成其後丹後へ御越 忠興
様ニ御懸被成中山ニ居城被成候延元様も同中山ニ被成り御座候由之事
一、延元様御幼少之時分より御意智荒ク御座候よし御若軍ひ被成御座候刻中山之御城御日待御座
候ニ付御城内を潔斎被仰付信心被成候處に御夜食之出申候時分御料理人其等御意ニ違申候と
て延元様抜打ニ彼者を御成敗被成候就夫 道安様御勘當被成向後御對面被成間敷候間急度御
城を御出被成候様にと被仰候 延元様被遊御浪人御覚悟被成候処に早々御出被成候将と御使
及再三申候然処坂井金内と申者坂井武兵衛祖父ニ之丸に罷在申候ニ付御袋様より延元様御儀 道
安様之被損御機嫌唯今御浪人被遊候間可然様頼思召候由御使者御座候依之金内早速罷出御
父子様御中直り御座候其時之為御褒美 延元様より 道安様御細工ニ御打被成候御鞍金内に
被為拝領候由御座候事
一、其後御小姓■屋根の繕をいたし候迚ひさしの上に上り居申候彼者何とそ慮外を働申候哉延元様
ひさしに御あがり被成御小姓を御手打ニ被成候此者脇さしを抜合申候然共深手にて御座候處に
村越久右衛門村越惣左衛門祖父其侭屋根へ上り彼者を下タへ突落し久左衛門もとび下り留を指申候
御小姓脇差を持なから落申候其のとき何と仕候哉 延元様御額に少し當り其疵跡後迄御座候叓
数回に渡りご紹介する。
光兼---+--光長---+----女
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| | 竹田梅松軒
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| 松井康之
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+--女(荒川治部少輔晴宣室)---菅野輝宗
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| 篠山五右衛門 篠山与四郎
+--女(飯河山城守信堅室)---飯河豊前宗祐---長岡肥後宗信
| 慶長11年7月父子共に誅伐さる
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| +--女(細川興元室)
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+---清延--+---延元---+--延之 +--延相---兼辰
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| +--延将---+=========兼辰---元昭---将休(熊五郎)
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| 細川藤孝(幽齋)---+--忠興---忠利
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+-----麝香 +--興元
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+---女・北畠左衛門佐教正室---女・米田求政室
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+---女・進士美作守国秀室-----進士作左衛門(田辺城籠城)
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+---女・築山弥十郎貞俊室(義晴命により藤孝生母付き)
一、元亀三年壬申月日不知京都御誕生字小兵衛後長岡勘解由左衛門延元
一、御父道安様 称沼田勘解由左衛門清延後称道安 御代公方家江被成御近習若狭國隈川城主永禄八年
公方義輝公号光源院殿為三好氏御切腹被成候以後道安様御浪人被成其後丹後へ御越 忠興
様ニ御懸被成中山ニ居城被成候延元様も同中山ニ被成り御座候由之事
一、延元様御幼少之時分より御意智荒ク御座候よし御若軍ひ被成御座候刻中山之御城御日待御座
候ニ付御城内を潔斎被仰付信心被成候處に御夜食之出申候時分御料理人其等御意ニ違申候と
て延元様抜打ニ彼者を御成敗被成候就夫 道安様御勘當被成向後御對面被成間敷候間急度御
城を御出被成候様にと被仰候 延元様被遊御浪人御覚悟被成候処に早々御出被成候将と御使
及再三申候然処坂井金内と申者坂井武兵衛祖父ニ之丸に罷在申候ニ付御袋様より延元様御儀 道
安様之被損御機嫌唯今御浪人被遊候間可然様頼思召候由御使者御座候依之金内早速罷出御
父子様御中直り御座候其時之為御褒美 延元様より 道安様御細工ニ御打被成候御鞍金内に
被為拝領候由御座候事
一、其後御小姓■屋根の繕をいたし候迚ひさしの上に上り居申候彼者何とそ慮外を働申候哉延元様
ひさしに御あがり被成御小姓を御手打ニ被成候此者脇さしを抜合申候然共深手にて御座候處に
村越久右衛門村越惣左衛門祖父其侭屋根へ上り彼者を下タへ突落し久左衛門もとび下り留を指申候
御小姓脇差を持なから落申候其のとき何と仕候哉 延元様御額に少し當り其疵跡後迄御座候叓