ホンダのお店に続いて、我々取材班が次に向かったのは、スズキのお店。
お目当てはもちろん、「スイフトスポーツ」である。
素のスイフトと較べると、バンパーの形状に手が入れられ、凛とした表情がカッコいい。
赤ステッチの革巻ステアリングは、ツボを押さえたスポーティー感の演出だ。
タコメーター・スピードメーターは、ノーマルスイフトとは数字の並べ方を変えて平行に表示。
日本国内で実際に出す人はいないとは思うが、スピードメーターのMAXはなんと240km!
6MTのシフトノブも、球形で握りやすそう。赤ステッチは、シートやシフトブーツにも散りばめられ、実にイイ感じ。
ラゲッジスペースは、かなり割り切った感じで、ちょっと切ないぐらい、狭小だ。N BOXを見てしまった後だけに、よけいにそう感じる。定員乗車でキャンプに行くのは、このクルマでは無理であろう。
テールランプの意匠は、ノーマルスイフトとは異なり、横基調に変更されている。
非常に魅力的なオーラを発散する、このクルマ。だが、試乗車は現在札幌には無く、カタログすらも欠品であった。
やはり、運転してみたいのならば、買うしかない・・・のだろうか?
6MT車の価格は税込168万円。なんと、同じ日に乗ったホンダN BOXとたった1万円しか違わないじゃないか!
どちらを取るかといえば、当然、私だったら(試乗してないけど)スイフトスポーツを選ぶ。ハイオクガス指定ということが、現実的には悩みどころだが。
いや、悩むことはないのだ。
スイフトスポーツの影に隠れがちだが、実はノーマルスイフトに、極めて魅力的な特別仕様車が追加されているのだから。
それは、「スイフトRS」。
足廻りやパワステに欧州ライクなチューニングが施されており、控え目なエアロパーツで武装したという、魅惑のスイフトなのだ。
シルバーステッチが施されたインテリアは、ヨーロピアンでエスプレッソなイイ感じ!
スイフトというクルマの全体的な質感は、たとえばヴィッツやマーチと比べ、圧倒的に高い。
それらのクルマの方がスイフトよりも売れていることは、私にとっては大いなる疑問である。
スペースユーティリティーや燃費でスイフトが劣勢にあることは否めないが、クルマ全体の醸し出す魅力は、ダントツにスイフトの方が上なのに・・・
このRSの価格は、なんと税込137万250円!もちろんレギュラーガソリン仕様である。
スイフトスポーツは大いに魅力的なのだが、現実的に私が買うなら、RSの5MTにするだろう。後席中央席シートベルトが2点式で、ESP未装着なのが惜しいが、そこには目をつぶって・・・