コロナ禍により、日本グランプリも開催されなかった、2020年のF1。
しかしながら、いくつか塗り替えられた記録や、衝撃のニュースのある、着目すべきシーズンだったと、私個人は思う。
開催中止となった「日本GP」の代替的意味合いを持つと思われる「アイフェルGP」(10月11日決勝)が、そのキーとなるひとつのグランプリだった。
まずは、衝撃の、「HONDA2021年F1撤退」のニュース。
2021年を持ってF1を撤退すると、ホンダが表明した直後に開催されたのが、このレースだった。
レッドブルと組み、マックス・フェルスタッペンという有能なドライバーを得て、ようやく勝てるようになりはじめた矢先。
この「ホンダ撤退」の報は、私にとっては「晴天の霹靂」であった。
ただし、2021シーズンを戦ってからの撤退という点に、ホンダエンジン搭載のチームに対し、一応の猶予というか準備期間を与えたことは、ある程度評価したい。
しかしながら・・・天国の本田宗一郎氏がご存命だったら、このような判断をしただろうか。
そんな思いが、昔ながらのF1ファンである私には残る。
9月6日決勝のイタリアGPで、ホンダエンジン搭載のマシンで初優勝した、ピエール・ガスリー選手。
彼の思いも、複雑なことでありましょう。
そして、キャリア10勝のうち5勝をホンダエンジンで挙げた、マックス・フェルスタッペン選手。
2021シーズンも、ホンダエンジンの花道を飾る勝利を手にしてほしい。
このレースで、ルーベンス・バリケロ氏を抜く「F1最多出走記録の323戦出走」を記録したのが、キミ・ライコネン選手である。
私のブログの黎明期には、いわゆる若手のヤングタイガーだった、ライコネン選手。
あれから、15年以上が経過したとは・・・
月日の流れの速さに、いまさらながら驚愕する。
そして、なんといっても、ルイス・ハミルトン選手。
このレースで彼は、マイケル・シューマッハ氏の持つF1最多勝記録91勝に並んでしまった。
デビューしていきなり、フェルナンド・アロンソ選手と同等に戦った彼のスキルというか才能は、やはり頭抜けていたのである。
2020シーズンを終え、通算獲得タイトル7回・通算勝利95回・通算PP98回と、まさに歴代ナンバーワンのドライバーに躍り出た、ルイス・ハミルトン選手。
その彼の活躍を、スキー事故以降療養中のマイケル・シューマッハ氏は、どのように観ていたのであろうか。
彼からのコメントが、公に出てこないことが、実に悲しく、淋しく、そして残念だ。
そして、2020年シーズンにおいて。
私の愛するドライバーであるセバスチャン・ベッテル選手は、ついに勝つことができなかった。
フェラーリチームの大不調もあったとはいえ、チームメイトのシャルル・ルクレール選手の後塵を拝した彼の姿を、私はいたたまれない気持ちで観ていたのだった。
彼こそが、全ての記録を塗り替えるスーパーな存在になるだろうと、私は一時考えていたのだが・・・・
今年は、新天地のアストンマーティンで、もう一花咲かせてほしいと願う。
さて、2021シーズンのF1に目を向けてみよう。
なんといっても、しばらくぶりで日本人ドライバーが出走することが、明るい話題である。
アルファタウリ・ホンダでデビューする角田裕毅選手。
彼の走りに、まずは注目&期待したい。
そして、今後の日本人ドライバーの有望株。
それはなんといっても「大湯都史樹」選手である。
昨年の「スーパーフォーミュラ第6戦鈴鹿」で、TCS NAKAJIMA RACINGより出走し、初優勝を飾った彼。
大湯選手は、札幌市出身。
彼は、「暇人画伯こと私の次女」と、保育園時代に同じ「ぞうぐみ」に在籍していたのだ。
ホンダのF1撤退が影を落とすとはいえ・・・彼がF1で活躍する日が来るのを、私は心待ちにしている
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