我が家の書庫を整理していたら。
なんと「スバル360」のカタログが発掘された。
コレは「ヤエスメディアムック83」の別冊付録の、復刻版。
なかなかインタレスティングだったので、この機会にご紹介させていただこう。
【これからの時代の国民車】
このクルマの登場は1958年=昭和33年。
私が産まれる、はるか前のことである。
ちなみに、昭和33年産まれの有名人は、玉置浩二さん・岩崎宏美さん・森昌子さん・久本雅美さん等、そうそうたるメンバーだ。
【信頼できる高性能エンジン】【スムースな変速】
エンジンは、現代では絶滅したと思われる「空冷2気筒」。
トランスミッションは、私が運転した経験の無い「3MT」だった。
【経済的な燃費】
カタログ燃費は28km/Lで、現代の水準でも立派な「エコカー」である。
👆の写真の「混合油」っていうのが、謎めいてるが・・・・
また、バイクのごとく「リザーブタンク」が付いていたというのも、着目点。
それよりも「燃料計」を装備してくれたほうが、親切だったとは思うのだが。
まあ、日本のマイカー黎明期の、そういう時代背景だったのでありましょう。
【優れた登坂力】【安定した乗心地】
この、赤と青のイラストを見て。
昔、学習雑誌の付録に付いていた「赤青セロファンメガネの飛び出す絵本」を、私はふと思い出した。
【軽量で丈夫なモノコック・ボディー】
現代のクルマは、ほぼ100%「モノコックボディ」だが・・・
それを日本で初めて採用したクルマが、この「スバル360」だったのだ
【回転半径はわずかに4メートル】
ちなみに、21世紀の最小回転半径ランキングでは、「スマート フォー・ツー」の3.3mがトップのようだ。
私が過去乗っていたクルマで、最小回転半径が最も小さかったのは、3代目ミニカの3.8mだったと思われる。
【広い室内】【十分な荷物入れ】
確かに、カタログ写真の後席に座る女性のニースペースは、一見では余裕しゃくしゃくに見える。
ただし、ドライバーが適正なドライビングポジションを取ったならば・・・
その限りではないと、私は、気弱に思う。
また、窓ガラスの開閉は、「レギュレーターハンドル」ではなく、おうちのような「左右開閉式」だったように見受けられる。
極めてシンプルな、インパネ。
カーラジオはおろか、空調コントロールパネルすら、見あたらない。
しかしながら、半透明なサンバイザーは、なかなかヨイと、私個人は考える。
【三段調節のフロントシート】【特装暖房】
シートは、背もたれの角度調整機構は無く、3段階の前後スライドのみだったように見受けられる。
この辺も、なんというか、時代ですなぁ・・・
そして、この復刻カタログで初めて知ったのが。
この「コンバーチブル」の存在。
当時は、現代のように「ボディ剛性」とかをチマチマいう人が居ない、おおらかな時代だったのでありましょう。
私は、このクルマのリアルタイム世代ではないが。
TVドラマの「熱中時代 刑事編」で、この車が登場したシーンは、鮮明に脳裏の中にある。
フィアット500同様、「語り継がれるべきクルマ」なのだと、あらためて思うのであります。
私の叔母も乗ってました。
同い年の従姉妹が小さいときに、スバル360と写っている写真を見せてもらったことがあります。
百瀬晋六さんの手による、日本が世界に誇れる名車の一つだと思います!
(。・_・。)ノ
やはり、このクルマから、日本の「マイカー時代」は始まったのでしょうね!
まさに、エポックメイキングな1台だったと思います
スバル360、歴史に残る名車ですよね😆。
私の父は超高齢ですが、元気なお爺ちゃんしてまして…戦中戦後史をよく知ってます。
父曰く、360の時代はガソリンにも色々種類があったそうで、てんとう虫は2ストエンジンだったのでスクーターと同じ混合ガソリンなのです。
また、360以外の他社のエンジンも性能が低くノッキングを起こすので有鉛ガソリンも一般的だったのです。(アルキル鉛を混ぜるとハイオクガソリンに近い性能になるそうです)
有鉛ガソリンは毒性排ガスなので廃止されましたが。
以前TVで春風亭昇太さんがゲストと共にスバル360で箱根を目指す番組をやられてましたが…もう上り坂で大変なんです笑。
一速ギア、エンジン全開!で一生懸命坂道上るてんとう虫に技術の進歩と人生の楽しさは必ずしもリンクしないものだと感慨深く思いました笑。
まさに、「スバル360」が無ければ、今私が乗っている「レガシィ」も無かったのではないかと…
なので、当時のスバル360の開発陣には、感謝の念しかありません。
また、ピロンさんのコメントで「混合油」の謎が解けました◎
ご教授、ありがとうございましたm(__)m