東坡肉
東坡肉（白ネギの青み、生姜、にんにくとともに2時間三枚肉ブロックを茹でる。柔らかくなった肉をざるにあげて、紹興酒、日本酒、中国醤油、こいくち醤油、ナンプラー、黒酢、八角、クローブ、赤唐辛子、ローリエ、花椒とともに煮る。ゆでたまごを加えて煮込む）
トマトときゅうりの炒めもの、香菜とともに
トマトときゅうりの炒めもの、香菜とともに
『江戸の転勤族―代官所手代の世界 (平凡社選書)』
高橋章則、2007、『江戸の転勤族―代官所手代の世界 (平凡社選書)』、平凡社
現在の福島県の信達地方に天領がありその中心桑折に関係する二人の天領代官所手代、菊田泰蔵と尾崎一徳の二人にまつわる、転勤と一族や代官との関連、また、彼らの趣味の狂歌を歴史文書からあぶり出し、江戸後半期の転勤族の出世と趣味の世界を描く。かれらは、武士身分ではなく、商人や農民であったが、その管理能力を買われて全国規模の転勤を繰り返す。九州日田、石見大森、飛騨高山、岩代各所の天領、また、江戸の役宅の各地を転勤しながら出世する。また、菊田は退職後の老後、勤務先のひとつであった高山に舞い戻って一生を終える。
さらに、彼らの狂歌の趣味はその域をこえる。狂歌のサークルを主催し、狂歌を募集（しかも全国規模）し、狂歌集の出版を重ねる。入花料（掲載料）をおそらく束脩代わりにださせていた。狂歌集への投稿者は、転勤先のサークルだけでなく、各地に広がりを見せ、出版は江戸、名古屋、上方（京、大坂）の版元による。江戸時代の流通システムや金融システムからすると、人の動き、出版物の動き、当然、各種の謝金の動きには想像をこえる。
現在の福島県の信達地方に天領がありその中心桑折に関係する二人の天領代官所手代、菊田泰蔵と尾崎一徳の二人にまつわる、転勤と一族や代官との関連、また、彼らの趣味の狂歌を歴史文書からあぶり出し、江戸後半期の転勤族の出世と趣味の世界を描く。かれらは、武士身分ではなく、商人や農民であったが、その管理能力を買われて全国規模の転勤を繰り返す。九州日田、石見大森、飛騨高山、岩代各所の天領、また、江戸の役宅の各地を転勤しながら出世する。また、菊田は退職後の老後、勤務先のひとつであった高山に舞い戻って一生を終える。
さらに、彼らの狂歌の趣味はその域をこえる。狂歌のサークルを主催し、狂歌を募集（しかも全国規模）し、狂歌集の出版を重ねる。入花料（掲載料）をおそらく束脩代わりにださせていた。狂歌集への投稿者は、転勤先のサークルだけでなく、各地に広がりを見せ、出版は江戸、名古屋、上方（京、大坂）の版元による。江戸時代の流通システムや金融システムからすると、人の動き、出版物の動き、当然、各種の謝金の動きには想像をこえる。
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