アマゾンプライムで視聴(シーズン1〜10、各8エピソード)。
カリブ海の英領セント・マリー島(元仏領で住民はフランス語となまりのある英語を話す)のオノレー署の警部補たちのチームの物語。4人のイギリス本土から偶然(事件絡みで)着任した白人の警部補と、2人の女性の部長刑事、2人の警察官のチームが捜査を担当する。チームワークよく捜査を行うが最終的にはどのエピソードも白人の警部補が謎解きをして見せて一件落着となる。それぞれのエピソードの謎解きのロジックは興味深い。また、イギリスから着任した白人警部補のキャラクターは、変人、ルーティンを持っている、こだわりがあるほか、恋愛には奥手というかなかなかうまく自己表現ができないという共通項を持つ。捜査チームの他、署長やバーを運営し後に市長になる女性もまたいいキャラクターを持っている。
気になることも色々ある。まずは、植民地である歴史から、言語状況が錯綜(英語と仏語、おそらく、クレオール)していることがわかるだけでなく、鮮やかに謎解きをするのは白人(宗主国イギリスからやって来た)である。もっとも、明らかになる殺人事件は白人が絡んでいる事が多い。くわえて、起きる事件は殺人事件ばかり。シーズン10までのシリーズで、ざっと80件起こったことになるが、はっきりとした時間経過は不明だが3−4年程度。パラダイスなのにこれだけ多いというのも、なぜか考えさせられる。