『長距離走者の孤独(新潮文庫)』
そういえば、読んだことがなかったと手にとったが、表題の作品よりも「漁船の絵」とか「フランキー・ブラーの没落」のほうが印象深いように思える。よりイギリス庶民の世界観が現れているように思えるから。
この作品集を手にとった理由は、ブレイディ・みかこの作品を読み始めたから。ブレグジットとも通底するといえば、飛躍が入ろうが、それでも、今まで知らない世界ではある。
気になるのは、翻訳。解説等では方言や言い回しに触れられているものの、だったら、それは、どう処理されたのかを知りたいところ。