東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

羊の原毛を洗浄,羊毛の紡ぎ,そして織りの体験(1/12)

2005年03月04日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 瑞穂農芸高校生に、羊毛の紡ぎと織りの先生(Uさん)を紹介しましたが、その先生主催による体験を私も体験しました。その体験で、羊から刈り取ったばかりの羊毛(原毛)を洗浄,乾燥,すき(繊維の方向をそろえること),足踏み紡ぎ機による紡ぎ,そしてマフラーを織るまでをやってみました。

            足踏み紡ぎ機による紡ぎの練習、中央は講師のUさん

 
 羊は5月頃に毛を刈り取りますが、その原毛は泥やごみで汚れています。また羊が分泌した油で湿っています。実際、羊を触ってみるとしっとりするような油が毛についていることが分かります。この油分を含んだ毛によって羊は雨や寒さから守られています。
 この油分を含んだまま紡いで織ったセーターが有名なフィッシャーマンセーターだそうです。これは猟師が水に濡れないための知恵です。しかしながら、猟師ではない私達にはその油分は不要です。紡ぐ前にその油分とごみを取るために洗浄する必要があります。熱め(約70度)の温水に中性洗剤を混ぜたもので洗浄します。

                    沸かすための水を、井戸から汲む


 紡ぎの最初の作業は、この温水を作ることです。そのためにまず最初の作業は山に入って薪を集めることでした。集めた薪は、空き地に作った簡易バーベキューコンロで燃やします。そして、水を入れた大きめの空き缶をそのコンロの火の上にのせて温水を作りました。今の高校生は火をおこすことを知らないので、薪を山で集めて火をおこす事自体も貴重な体験だったのではないでしょうか。順次、この羊毛の紡ぎ・織り体験のことを記載します。

               山から薪を拾ってきて焚く、そしてお湯を沸かす


 羊毛の紡ぎ・織り体験の各工程は、次をクリックしてください。

 工程(1) 工程(2) 工程(3) 工程(4) 工程(5) 工程(6)
 工程(7) 工程(8) 工程(9) 工程(10) 工程(11) 工程(12) 完成

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする