東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

羊の原毛を洗浄,羊毛の紡ぎ,そして織りの体験(8/12)

2005年03月24日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 羊毛をつむいで糸にするためにはスピンドルの他に、比較的効率が良い足踏み式糸つむぎ機を使います。このつむぎ機は足で踏みながら、糸をつむぐと同時に糸を巻き取りボビンを回します。スピンドルの場合、つむいだ後に糸を巻きつけますが、足踏み式糸つむぎ機はつむぎと巻き取りを同時こなす優れものです。

  少しずつ原毛を引き出す    均等に引き出す         足で車を回しながら
  

 しかし、足踏み式糸つむぎ機は足と両手を同時に動かすので熟練が必要です。自転車の練習に似ていると思います。自転車は、足でこぎながら同時に両手でハンドルを操作します。慣れないと、足をこぐことに集中しているとハンドル操作がおろそかになって倒れます。反対にハンドルに集中していると足が止まってしまい自転車は前に進みません。このように、足踏みつむぎ機は慣れないとなかなか足と両手が連携できず思ったようないい糸をつむぐことができません。

   回転するボビンの構造
     A:原毛が吸いこまれる,B:原毛がよじられる
     C:原毛を巻きつける位置決め,D:よじられた原毛を巻きつける


 まず最初は足でペダルをこいでボビンを回すことに慣れることから始めます。足をこぎながら、ハンドカードで羊毛をすいたり、本を読んだり、足をこぎなが別の作業をします。こうして、無意識に足をこげるように無心にこぎます。まず、1時間か2時間は足でペダルをこぎ続ける練習をします。それが、足踏みつむぎ機の操作になれる第一歩です。

           たくさん使って慣れること、若いほど慣れる時間が短い傾向


 羊毛の紡ぎ・織り体験の各工程は、次をクリックしてください。

 工程(1) 工程(2) 工程(3) 工程(4) 工程(5) 工程(6)
 工程(7) 工程(8) 工程(9) 工程(10) 工程(11) 工程(12) 完成

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