東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

砂糖モロコシ,ヒエ,シコクビエ

2008年08月19日 | 麦,穀類,雑穀

 毎年わずかな雑穀を作っていますが、今年はモロコシ,ヒエ,そしてシコクビエを作っています。キビ,アワ,アマランサスなどは作りませんでした。専業農家ではないので、仕事の合間に雑穀まで作るのは大変です。
 雑穀の中でも面白いと思っているのが砂糖モロコシです。穂が出る頃になると茎がとても甘くなります。私が子供の頃、瀬戸内海に住んでいましたがサトウキビと称した甘いモロコシをわずかに作っていました。もっと昔はその茎をカットして子供のおやつにしていたそうです。

         茎がとても甘くなる砂糖モロコシ(葉や茎はトウモロコシに似る)


 20年ほど前に山梨県などを回っては、いろいろな雑穀の種を集めました。最近その地域を回りましたが、雑穀の姿さえ見ることができませんでした。雑穀を作っていた古老が亡くなるに合わせて消えてしまったようです。
 日本の古い雑穀文化が消えるのはとても残念なことです。今は種を保存する程度しか作っていませんが、いずれ農業を専業するようになれば多く作ってみようかと思っています。

       左はヒエ、右はシコクビエ(山梨県の古老にいただいた雑穀)


 シコクビエは地域によって呼び名が違います。静岡方面ではカモアシ、山梨でも峠を越えるだけで呼び名が違います。チョウセンベイ,エゾッペイです。名前が地域によって違うということは、とても古い作物の証拠だそうです。
 ちなみに、シコクビエの原産地はアフリカです。インドや東南アジアのシコクビエは穂が丸まっています。日本のシコクビエの特徴は、穂が開いていることと、穂がいく層にも分岐していることです。

コメント
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