この古いGeneral製トランジスタラジオ 6G630の修理履歴です。それぞれをクリックしてください。
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前回、ラジオを収納する革を止めるスナップを水に濡らすことによって直しました。しかし、革の側面が一箇所糸が切れて外れてしまいました。革自体が経年変化で痛んでいるため、思うように直せません。今回はその革の側面を直してみることにしました。革の痛み具合からみると、とても糸を縫うような状態ではありません。やむなく、接着剤を使用してつないでみることにしました。
一箇所直すと、別の箇所の革が破れる
製造したばかりの革は丈夫です。丈夫なうちは糸で縫って革と革をつなぐことができます。しかし、このラジオのように何十年も経っている革はとてももろくなっています。そんなときは革を新調して新しく縫い直すしか修理の方法がありません。
繋ぎたい箇所に接着剤をと塗布 張り合わせたい箇所を固定
しかし、革を新調して縫い直す技術を私は持っていません。結局は接着剤を使用して張り合わせることしか私にはできません。時間があれば、革加工の技術を実に付けたいところです。
9V電源端子(006Pではない) BL-M106,R006のような電池は絶滅
革はもろくなったとはいえ、接着剤を使用してでも応急的に直すことができます。しかし一番困ったことは、販売していない電池をどう手に入れるかです。このトランジスタラジオに搭載される電池は、BL-M106やBL-R006と呼ばれる今では絶滅している種類です。こんな電池はどこを探してもありません。006Pを無理して繋ぐしかありません。しかし、電池の大きさが合わないため、ラジオの筐体内にうまく収めることができません。今のところ、外部接続端子に9Vを供給して動作させるしかありません。
特殊な9V電池を使うトランジスタラジオ、電池が合わず普通には使用不可