久しぶりの休日、もともとは知人とツーリングする予定にしていました。しかし、その知人が仕事上でしょうかイベントがあるとのことで私一人で出かけました。出かけた所は陣馬山です。5年前にやはりツーリングの途中に陣馬山を訪れました。5年前は山梨県側から訪れましたが、今回は八王子側から行きました。
陣馬街道、明治大正時代はバスも通らず夕やけも綺麗だったのでは
通ったコースは、八王子西部の陣馬街道です。この道路、明治大正時代はバスも通らないような僻地道路だったそうです。この道路を夕暮れ時にとぼとぼと歩いて生家に帰っていた童謡詩人「中村雨紅」。この時の夕焼けを見て詩にしたのが「夕焼け小焼け」とのこと。この陣馬街道沿いに、詩人「中村雨紅」のお墓と「夕やけ小やけ ふれあいの里」があります。
バスの終点、陣馬高原下 上り坂の途中、都心をふり返る
陣馬街道の終点は和田峠です。この峠、戦国時代は甲斐の武田氏と関東の北条氏の境界だったそうです。陣馬とありますが、昔は陣場だったとか。この和田峠に小さな茶屋があり、ここでバイクを降りました。この茶屋が陣場山への登山口です。
小さな茶屋脇にバイクを置き、茶屋脇の登山口を登る
茶屋から陣馬山頂上までは、ゆっくり歩いて20分くらいです。土日曜日や祝日ではないので、すれ違う人はほとんどありませんでした。急な木板階段をのんびりと歩きました。とても急な上り坂のため、時々立ち止まっては息を整えます。
登り坂の半分程度は、木板の急階段
明るい林の中の坂道のため、木漏れ日が道を照らします。地面をよく見ると、いろいろなどんぐりが落ちていました。そのどんぐりを拾って見ると、くぬぎ,山栗,楢でした。山道脇のあちこちが、掘り返されています。イノシシなどの獣が、どんぐりを食べるために掘り返したのでしょうか。
右上から、くぬぎ,山栗,楢 明るい林下の山道を登る
ハーハー言いながら山道を登ること20分、ようやく開けた頂上に着きました。この陣馬山頂上は開けている上に、眺めも良く、他の山々と登山道が結ばれています。10年ほど前に私がボーイスカウトの福隊長をしていた頃、この頂上に子供達を連れてよくきました。開けた場所でゲームをしたり、絵を書いたり、一緒に弁当を食べたりしました。
広々とした陣馬山頂上、山々を360度見渡せる
広々とした山頂で、のんびりとくつろぎました。この山頂の尾根沿いにある明王峠まで行ってみようと思いましたが、往復1時間以上かかりそうなので止めました。それよりも、この陣馬山山頂のテーブルで軽く昼寝をしました。この山頂では、もうススキが出ていました。ふもとよりも秋が早いようでした。
山頂の茶屋と、ススキの向こうに見える山々と青い秋空