東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

収穫した小豆で、ぜんざい(お汁粉)を作る

2019年01月04日 | 料理、食品加工

 初冬に小豆を収穫して、天日干ししていました。せっかくのお正月、鞘から小豆を取りだしてぜんざいを作ってみました。ぜんざいはお汁粉とも言うようです。関西ではぜんざいと言い、関東ではお汁粉と言うようですが、具体的な違いはよく分かりません。小豆としては遅れに遅れて8月に種まきしました。そのため、それほど大きくならず実入りも多くありませんでした。しかし、婆様と二人で食べるには十分なぜんざいを作ることができました。

        カラカラに乾いた鞘から小豆を取り出す


 最初は手で鞘から小豆を取り出していたのですが、とても時間がかかりそうでした。かつては、くるり棒で叩いて鞘から小豆を取り出していました。今回はくるり棒を使うほどではありません。鞘を袋に入れて足でギュウギュウ踏みつけて小豆を取り出す方法をとりました。踏みつけた後、袋から取り出して鞘と小豆を分けました。

袋から取り出した鞘と小豆  網で鞘と小豆を分離    唐箕で細かなゴミを除去
  

 鞘と小豆を分離すると、鞘は畑にばらまきました。鞘は腐って土に返ります。小豆はいったん箕の上に広げて、目で見てゴミなどを除きます。さらに唐箕を使って細かなゴミを除去しました。最後に水に浸します。虫が食べた小豆や未成熟の小豆などは水に浮いてきます。それらを手ですくうようにして取り除きます。

           水に浮いた虫食い小豆やゴミなどを手ですくい取る


 あとは、水に浸した小豆をひたすら煮続けます。なお、普通の豆はあらかじめ水に浸して柔らかくしておきます。しかし、小豆は乾いたまま水に浸してそのまま煮ます。2時間以上煮続けます。その間、あくが浮いてくるので取り除きます。煮続けていると水が蒸発してだんだん減ってくるため、そのつど水を追加します。気長にあく取りと水の追加をします。

  小豆を浸して煮る    浮いてきたあくを取る   砂糖を入れ好みの甘さに
  

 箸でつまんで崩れるほど柔らかくなると裏ごしします。裏ごしした方が小豆らしい味が出るのですが手間がとてもかかります。そのため、今回は裏ごししないでミキサーに入れて皮ごと粉砕しました。お客さんに食べてもらう時は裏ごししますが、我家で食べる時や大人数に食べてもらう時はミキサーにします。以前、水羊羹にした時もミキサーを使いました。次に、好みの甘さになるように砂糖を加えます。これで、甘い小豆汁の出来上がりです。この中に、お餅や団子を入れると、美味しいぜんざいの出来上がりです。今回は餅を入れて食べました。とろりとした美味しいぜんざいに仕上がりました。ご馳走様でした。

    ぜんざいをお椀に盛る         美味しいお餅入りのぜんざい
 

コメント
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