東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

昔の生活用具などを学ぶ子供達 田布施町郷土館

2019年01月20日 | ふるさと

 毎年の今頃、たくさんの子供達が田布施町郷土館にやって来ます。目的は、昔の生活を学ぶためです。つまり、自分のお爺ちゃんやお祖母ちゃんたちが育った昔の生活を知るためのようです。最初に、田布施町が生んだ元兄弟宰相である岸元宰相と佐藤元宰相(ノーベル平和賞を受賞)などの偉人について知ってもらいました。多くの子供達は将来、進学,就職,または結婚で田布施町を離れることでしょう。そんな時、胸を張って郷土を誇れようにと。

  昔はどの家にもあった「だいがら」を動かして、籾摺りと精米をする


 郷土の偉人を説明し終わると、昔の生活用具室に行きました。いくつあるか分からないほど展示しているので、よく使われたものに限って説明しました。時間を多めに説明したのは農業です。牛を使って耕耘する牛耕、田植えをする早乙女などです。また、自宅で飼っていた鶏を食べていたことなども説明しました。そんな話をすると毎年のことなのですが、「可哀想ー」とつぶやく子供がいます。今の子供達には、大好きなチキンと、生きている鶏が結びつかないようです。確かに可哀想ではあるのですが、命をいただかないことには人間は生きてはいけないことをすこし話しておきました。

岸・佐藤元兄弟宰相を説明   筵織機について学ぶ   綿から布ができる説明
  

 子供達が帰った次の日、なんと数人の子供達が保護者と共に再び郷土館にやって来ました。自分でもっと昔の生活用具を動かしてみたかったようです。思い切り動かしたのは、石臼,唐箕,綿繰り機,糸車,カタカナタイプライター,蓄音機などです。石臼は2つの臼から成るのですが、上臼をひっくり返して裏側を見せました。綿繰り機も楽しいようで、たくさんの綿から種を取り出していました。たまたま昭和の部屋コーナーに干柿(私が作った干柿)をぶらげていたので、持ち帰り用に子供達にプレゼントしました。美味しかったかな。

   石臼を回して小麦粉を作る      綿繰り機で綿から種を取り出す
 

コメント
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